2024年 4月 20日 (土)

日興の誤報報道 東証社長が暴露した大新聞のお粗末

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

「先行されたので書かざるを得ない」と読売記者

   東証幹部が日経の取材に「日興の財務責任者が不正会計に関与しているなら十分に組織的」として「上場廃止基準に抵触かる可能性を指摘した」という点についても、西室社長は

「私どももそれを見てびっくりしました。東証幹部の範囲を少し広めにとって全員に聴取をし、全員がそのような回答をした覚えはないと、はっきりと言っております」

と、不快感を示した。
   参院財政金融委の質疑のやり取りは、参院のホームページで議事録や動画が公開されている。その中で面白い一例を挙げれば、日経、朝日に先行報道された読売の記者が「上場廃止と書かざるを得ない」と西室社長に「通告」に来たという場面だ。
   西室社長は

「前の日に読売新聞の記者が来て、『他の主要2社が書いてしまったから、書かざるを得ない』と通告に来たので、我々はまったく決めてないのに何でそんなことをするんですか。新聞社の今の報道の仕方とはそういうものなのかと、お説教をしたにもかかわらず、お書きいただいたということを、敢えて申し上げます」

と発言。国会で東証の社長がここまで報道の舞台裏を暴露するのも珍しい。
   激しい報道合戦に「勇み足」はつきものという意識が抜けきれないマスコミには、07年1月の日銀の利上げ予測報道(実際は利上げ見送り)と併せ、大きな反省材料になるのは間違いない。

1 2
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中