東京海上日動・石原社長 気になる辞任時期
2007.04.12 19:30
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協会長人事からみ、さらに複雑に
一方、石原社長は現在、日本損害保険協会の会長に就いている。社内処分で東京海上日動の会長に就けないことになると、約2カ月を残して損保協の会長も交代という事態になる。
損保協の会長交代は6月内定→お別れ会見→お披露目会見のスケジュールが慣例。すべてを6月にあわせることができれば、業界の混乱はやわらぐというわけだ。
ところが、さらなる問題がある。協会長の後任会社が、これも業務停止処分を受けている日本興亜損保なのだ。日本興亜損保は4月1日付で、今回の行政処分を受けて松澤建・前社長が会長に就任し、兵頭誠社長体制がスタートしている。とはいえ、業務停止会社から業務停止会社へのバトンタッチを金融庁が許すとは思えない。
損保業界としては、6月までは石原社長になんとか残ってもらいたいというのが本音のようだ。