「第4のビール」泡立つ戦争勃発 サッポロが「W‐DRY」で参入
2007.04.25 17:29
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市場活性化の起爆剤になるか
ビール酒造組合などが4月11日にまとめたビールメーカー5社のビール系飲料(ビール、発泡酒、第3のビール)の07年1~3月の出荷量(課税ベース)は、前年同期比0.1%増の9726万ケース(1ケース大瓶20本換算)だった。低価格を背景に「第3のビール」が続伸したものの、その伸びにも一服感が出ている。ビール各社が新たなジャンルの商品として投入する「第4のビール」は、市場活性化の起爆剤として期待されている。
サッポロは米スティール・パートナーズの買収提案で揺れながらも、2月の販売数量は前年比10%弱の伸びを示し、「異変」ともいわれた。同社は07年2月14日に「サッポロ うまい生」を発売。同商品は、第3のビールのパイオニア的存在で業界第2位のシェアを誇る「ドラフトワン」に次いで、同社が「ビールの味わいを手ごろな価格で楽しみたい」という層に向けて投入した。これに「W‐DRY」が加わり、「サッポロ異変」が継続するかが注目される。