年明けから大波乱の株式市場 08年はいったいどうなる?
2008.01.09 11:45
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子年は過去の例では大きい伸びを示している
年初から三重苦にもがく株式市場だが、08年は子(ね)年。東京・兜町に伝わる格言では子年は「ネズミ繁盛」と言われ、十二支の中でも非常に縁起がよい年とされる。実際、干支別に年始と年末の日経平均終値を比較した騰落率調査を見ると、子年は39.6%で十二支の中では最も大きい伸びを示している。
そうした子年への期待もあって、市場関係者の間では「年前半はサブプライム問題を引きずって厳しいが、年後半は回復に向かう」との見方が強かった。しかし、サブプライム問題の影響が長引き、ドル安や原油高が追い打ちをかければ、サブプライムの発祥地である米国だけでなく、中国などの景気にも影響が及ぶ可能性がある。「米国や中国の経済が悪化すれば、日本の景気減速も避けられない」(市場関係者)との懸念も広がっており、先行きは誰も見通せない状況だ。