2024年 5月 2日 (木)

中古車買取の保険めぐり 出版社社長ガリバーにかみつく

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「事故車の修復などを査定で見抜けないことがある」

   笹本氏が批判するのはどんな保険なのか、ガリバー広報部に聞いてみた。

   それによると、笹本氏が説明を受けたのは、加入任意の「クレームガード保証」。中古車の買い取り後、性能上、構造上の不具合が判明した場合、それによって被った損害賠償を請求する場合がある。しかし、これに加入していれば、賠償を請求しないという。加入料金は、買取価格などによって、4900~2万9900円までの幅がある。

   査定後の賠償請求について、広報部では、「事故車の修復などを査定で見抜けないことがあるからです」と説明する。見抜けない部位としては、大きく分けて、エンジン、動力伝達、ブレーキなど7機構を挙げている。そのうえで、「目で見て分かるものは、こちらの責任になります。見落とした場合は、請求しません」と理解を求めている。

   クレームガードは、2006年7月から共済保険として始めた。改正保険業法の規制を受けるようになった08年4月からは、免許が不要な「保証」という民事上の制度にしている。

   笹本氏の「ルール違反」という指摘については、ガリバー広報部は、「いろんな方の考えがあると思いますが、法的に問題ないと確認しています」とコメントしている。

   こうした保証制度は、同業他社でも行われているのか。

   ガリバーでは聞いたことがないとし、複数の大手業者もその存在を否定した。大手のアップルオートネットワークでは、「私どもはプロとして見させていただいていますので、保険をかけるのは話が違うと思っています」と話す。ラビットのR&Wでは、「車を見て、査定員なら事故車を見極められます。査定はしっかりしていますので、うちではやっていません」。

   ガリバーの保証制度について、中古車販売会社でつくる日本中古自動車販売協会連合会の事務局長は、「かなり珍しいケースで、ほかには耳にしません」としたうえで、「お客にしてみると、『そんな話聞いたこともなく、何なのか』と思うのかもしれません」と話している。

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