2024年 4月 28日 (日)

鉄鋼大手のデータ偽造相次ぐ 生産減恐れ「手間かけたくない」

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日本製品への信頼失墜につながりかねない

   こうした甘い体制を許してきたのは、各企業の「生産優先」姿勢だ。ニッタイは「(水圧試験をすることで)生産数が減少する懸念もあった」と認める。日新製鋼も、「水圧試験には鋼管1本あたり10~20分の時間をかけなければならない」と説明したうえで、「生産性が落ちることを懸念したため試験を省略した」などと話した。

   急速に経済が発展する新興国を中心として、世界的な鋼管需要は急増している。こうした需要増に応じようというメーカー側の効率優先主義が、鋼管の検査に時間をかける手間を嫌ったという実態が浮かび上がる。各社とも記者会見では、「再発防止と信頼回復に努めたい」と陳謝したが、信頼が簡単に回復するかは疑問だ。データのねつ造や偽造は、高い技術を誇ってきた日本製品への信頼失墜につながりかねない。

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