2018年 7月 19日 (木)

太田農相事務所問題で「絶体絶命」 「落選中なので」の言い訳もウソ

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   太田誠一農相が衆院議員在職中に秘書宅を政治団体の事務所にしていたことが分かり、「落選中なので事務所にした」との言い訳はウソとの疑惑が出ている。こうした疑惑の説明について、町村官房長官は明日中の農相記者会見を示唆しているが、農相の事務所では、まだ正式な発表などはしていないとしている。

「秘書の自宅で政治活動をする必要はなかった」

   政治活動の実態はなく経費がウソの疑惑ばかりでなく、秘書宅を事務所にした理由までウソの疑惑が浮上してきた。

   太田誠一農相は、衆院議員在職中の2000~02年の3年間も、東京・目黒区自由が丘の中里浩秘書官宅を政治団体の事務所にしていたことが新たに分かった。落選中の05年、議員会館に事務所を置けないため秘書宅にしたと説明していたが、議員会館を使える在職中も事務所にしていたのだ。

「彼は2005年の総選挙で当選したので、06年には秘書の自宅で政治活動をする必要はなかったはずだ」

   秘書官宅が大家で隣家だったと告白した経済学者の池田信夫さんは、自らのブログの08年8月27日付日記で、このような疑問も投げかけた。

   さらに、池田さんは、事務所費の使い方についても不可解な点を挙げる。まず、秘書官宅で政治活動が行われていたとは見えなかったのに、人件費が05年の331万円から06年の674万円に倍増していた。太田農相が雇ったという非常勤職員について、池田さんは、1人から2人に増やした可能性も考えた。しかし、日常の見聞きから、秘書官の妻しか考えられないとし、しかも専業主婦で政治活動はしていなかったとして、実態がなかった疑惑を指摘した。

   事業費を見ても、05年に2000万円以上あったのに、06年には、人件費倍増にもかかわらず、政治資金パーティーを除くとゼロになるのも不可解だとしている。

「担当者がおらず、正確なことは分かりません」

   池田さんによると、政治団体の事務所にもかかわらず、秘書官宅には、それらしき表札はなかった。しかも、表札には、英語の筆記体で小さく「Nakasato」と書かれており、配達の人がよく迷っていたという。

   「道から見えるところに表札を立ててください」と言ったところ、入り口に50センチぐらいの高さで、やはり英語の小さなプレートを立てた。池田さんは、「なぜ名前を隠すのか、よくわからなかったんだけど、いま思えば、政治資金収支報告書に書いてある『事務所』の実態がばれないようにしていたのか・・・」と述べる。

   また、太田農相は、事務所の消耗品費にガソリン代があると説明したが、秘書官宅では、自家用車だけが止まっていたという。「駐車場には『中里』という区画は一つしかない。つまり選挙カーなどが駐車するスペースはないのです」。

   こうしたことから、池田さんは、「幽霊事務所」との実感を強くしたようだ。ブログのコメント欄では、「焦点は『いつ辞めるか』ですが、臨時国会で民主党に追及されると内閣がもたないので、産経もいうように、週内に決断するのではないでしょうか」との観測をしている。

   J-CASTニュースでは、太田農相側に取材しようとしたが、地元・福岡の事務所では、秘書が「東京でないと、こちらでは把握しかねます」との回答。そこで、衆院第2議員会館内の事務所に聞くと、職員の一人が対応し、「担当者がおらず、正確なことは分かりません」とのことだった。

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