2020年 4月 9日 (木)

「首相は安い店に行け」 高給番記者たちの「庶民感覚」

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新聞記者の給料は庶民的?

   記者側も「われわれは営業妨害をしないように…」と釈明したが、首相は

「現実、(営業妨害)してるって。現実、みんな『している』って言われているから。だからホテルが一番(苦情を)言われないんですよ。分かります?これまでのスタイルですし、これからも変えるつもりは、今のところありません」

などと譲らなかった。

   攻防は夕方以降も続き、記者が

「首相が利用しているホテルを調べてみると、部屋を数時間利用するだけでも1泊分の料金を支払わねばならず、料金は9万円から25万円ぐらい。それは安くないのでは」

と噛み付き、首相は

「ホテルの『部屋』と断定していますが、ホテルのバーってそんなに高いところではないというのは、ご存じないのではないでしょうか」

と、半ばあきれながらかわした。

   結局、会見からは「首相が『大衆居酒屋』を使うと混乱が起こる」「首相は、これからもホテルを使い続ける」といったことぐらいしか明らかにならなかった形だ。

   記者団は「庶民」という言葉を繰り返すが、「広辞苑第6版」によると、「(1)もろもろの民。人民。(2)貴族などに対し、なみの人々。世間一般の人々。平民。大衆」という意味。

   首相が「庶民」であることが必要な理由は明らかにならないままで、記者と首相のやり取りは、かみ合わない状態が続いている。

   もっとも、取材する側も、「『庶民』とは程遠い」との指摘もある。例えば給与面を見ただけでも、朝日新聞社社員の平均年収は1358万円。幹部クラスなら2000万円プレーヤーだ。比較的経営が厳しいとされる毎日新聞でも、870万円。なお、国税庁の調べによると、07年のサラリーマン平均収入は437万円だ。

   さらに、勤務実態を見ても、庶民とはかけ離れているという指摘が避けられなさそうなのだ。

   週刊ポストが08年4月11日号で、4ページにわたって番記者の実態を特集しているが、外国特派員協会の副会長が、記者会の様子をこう証言している。

「官邸クラブの記者席には間仕切りがあって、若い記者が短パン姿でテレビを見たり、プライベートとしか思えない長電話をしている。役所の担当者が『3時から会見です』と資料を配ると、一斉にペーパーを奪ってパソコンを打ち始める。まるでネットカフェです」

   庶民とはかけ離れたところで、「庶民感覚」について議論が続くことになりそうだ。

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