2024年 4月 26日 (金)

大麻は本当によくないのか 内外からの異論で話題沸騰

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薬学教授「男性不妊やがんの原因になる」

   新聞各紙によると、学生らが大麻に手を出すのは、海外からの影響も大きいらしい。海外旅行先で遊び感覚で大麻を吸ったり、大麻も持ち込まれる音楽イベント「レイブ」の影響を受けたり。また、大麻の伝道師のような一部留学生から「汚染」が広がった実態もあるようだ。実際に警察に捕まる留学生が出てきている。

   大麻は害が少ないというのは、本当なのか。九州大学薬学研究院の森元聡教授(生薬学)は、こう話す。

「薬物には、切れるとほしくなる精神的依存性と、体調を壊す肉体的依存性の2つがあります。大麻は、両方とも少ないと言われています。また、毒性も弱いとされます」

   これに対し、タバコやアルコールは、肉体的依存性はなくても、精神的依存性は強いという。毒性についても、タバコのニコチンやアルコールを急に多量に摂取すれば死ぬことがある。

   こう見ると、害は少ないようにも思える。しかし、森元教授は、大麻には変わった作用があると指摘する。

「男性不妊やがんの原因になるのです。また、若年者が慢性的に吸引すれば、大麻精神病という統合失調症のような症状を示しやすくなります。もちろん、フラッシュバックといった幻覚もあります。無害と主張する人がいますが、変わった害があるんですよ」

   さらに、大麻から始めて強いドラッグに進むケースも多いという。入り口になる薬物という意味で「ゲイティッドドラッグ」と呼ばれるゆえんだ。

「確かに、タバコやアルコールが危ないというのには賛成します。しかし、大麻は海外で規制が緩いからと言って、日本でもそうすべきということにはなりません。無害ということはないからです。私個人は、歯止めがきかなくなるので、規制すべきだと思います。自己責任を重んじる欧米との文化の違いもあるでしょう。日本では、大学の責任まで問われるのですから」
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