2024年 4月 21日 (日)

電機総崩れの中で三菱電機健闘 秘密は法人向け事業に「選択と集中」

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「エコブーム」で太陽光発電も好調

   08年第3四半期(4~12月)の業績は、売上高が前年同期比3%減の2兆7063億円、営業利益が13%減の1685億円、最終利益が62%減の511億円。

   水力・火力・原子力発電に使われる各種発電装置の設計、開発、製造などを行う重電システム部門は、売上高が前年同期比102%の6724億円、営業利益が同比75億円増の446億円。

「国内やアメリカをはじめとする海外で、発電機の受注・売上とも前年同期を上回りました」

と話す。

   「エコブーム」で注目を集める太陽光発電も好調だ。欧州をはじめとする海外の工場や大型施設からの受注が増えている。「今後も安定して伸びていく分野だ」とみて、力を入れていく。

   情報通信システム部門は売上高が前年同期比95%の3910億円と落ち込んでいるが、営業利益は同143億円増の137億円。企業向けの大型サーバーやソフト、ブロードバンド用光アクセス装置などの需要が伸びた。そのほか、収益性に乏しい携帯電話事業を08年に撤退し、赤字がなくなったことも大きくプラスに転じた。

   家電や自動車など個人消費財に比べて、需要変動が小さい法人向け事業に「選択と集中」したことが赤字転落を防いだ。ただ、企業経営が悪化している中で今後とも、「選択と集中」を強めるのかについては慎重な構えだ。

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