2018年 7月 23日 (月)

プラチナ価格急回復 牽引役は個人投資家

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   プラチナ価格が上昇を続けている。貴金属大手の田中貴金属工業によると、小売価格で1グラム4000円目前に迫っており、2009年1月から約800円上昇した。「年明けからじわじわと上げてきましたが、個人投資家が牽引役になっています」(貴金属部)。金価格が3000円台前半で落ち着いているなかで、「金よりもプラチナ」を志向する投資家が増えているという。

年初来から右肩上がり

   2008年11月21日に1グラムあたり2576円まで落ち込んだプラチナ価格が、09年に入って順調に回復している。プラチナの小売価格は1月に、3000円台前半で推移。例年、中国の旧正月前後は宝飾需要などもあって上昇するが、09年はそれを過ぎても右肩上がりを続けている。

   09年4月3日の小売価格は3957円で、前日比82円高。最近の1か月間でみても389円上昇した。

   プラチナ価格を支えるのは、個人投資家。田中貴金属は、金価格との値差がないことを「買い」の原因にあげる。金に比べてプラチナは、もともと希少価値があり、金よりも価格が下がることはなかった。ところが、リーマン・ショック以降の金融危機で08年6月に1グラムあたり7079円あったものが大暴落し、金価格との値差が一時逆転した。

   個人投資家にとっては、それがプラチナの「お買い得感」につながっているわけだ。

欧州のETF、中国の宝飾需要が旺盛 株価上昇も後押し

   プラチナ価格の大暴落の引き金になったファンドの換金売りだが、最近では、そのファンドの需要も増えている。日本ではプラチナを組み込んだETF(上場投資信託)は販売されていないが、スイスやロンドンの「プラチナETF」が人気だという。

   中国の宝飾需要も引き続き旺盛で、好調なプラチナ価格を支えている。

   ただ、不安もないわけではない。プラチナ価格は工業用需要、なかでも触媒用に使う自動車産業の影響を大きく受ける。08年秋の大暴落も、自動車メーカーの相次ぐ減産体制の発表が響いてのことだった。

   しかし、いまのプラチナ価格は株価の上昇にも押されている。直近でいえば、3月23、24日は2日間で228円も上昇。「米国を中心とする景気回復の期待を反映して上昇した」(同)とみている。

   この勢いで、08年夏の7000円台回復を期待している投資家が少なくないようだ。

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