2024年 4月 26日 (金)

1億円以上の投資用マンションに人気 個人が「ビル丸ごと」投資

地方の資産家、3億~4億円をポンと投資

   投資用マンションを物色している人は、こんなだ。

   地方の資産家で、投資額は3億~4億円。5億円となると躊躇する。投資物件は東京都内か神奈川県。築浅で駅に近いことが条件。なかでも人気は山手線内、広げても環状7号線の内側。利回りは15%前後。ある不動産業者は、「地方で、また投資経験や情報が少ないためか、みんな同じような条件を提示してくる」と苦笑する。

   ワンルーム・マンションの1室に投資する「サラリーマン投資家」ではなく、ビルを丸ごと購入するような資産家も増えている。ファーストロジックは、「地主や、小さいながらも儲かっている企業のオーナーが買っているようです」と話し、都心部の、10億円超、20数億円という高額物件に投資する個人もいるという。

   たとえば、「横浜市内、新築マンション、1棟売り18億円」といった物件にも、複数の資産家の打診があった。銀行などの融資姿勢が厳しいものの、「手元に多少でも資金(頭金)があれば、ノーと言わない」こともあって、資金も手当てしやすいことがある。

   デベロッパーや不動産業者がマンション建設と販売で資金繰りに忙しく、とても物件を抱えている余裕がない分、個人の資産家層が小回りを利かせて、よい投資物件があれば、ポンと買っているわけだ。

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