2024年 4月 20日 (土)

マクドナルドとコカ・コーラ 元気の源は「パートナーシップ」

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   世界的な景気悪化で、上場企業の2009年3月期決算が7期ぶりの最終赤字に陥るなか、日本マクドナルド日本コカ・コーラが元気だ。「ハンバーガーとコーク」の相性のよさもあるのだろうが、この両社、じつは50年以上のパートナーシップを築いていて、商品開発やマーケティング活動、品質管理にグローバル情報の共有など、お互いが元気でいるために、お互いが有する経験やノウハウを交換し、持ち帰っては生かしていたのだ。

50年以上に及ぶ「パーフェクトパートナー」の関係

ふたりは「パーフェクトパートナー」。がっちり握手
ふたりは「パーフェクトパートナー」。がっちり握手

   日本マクドナルドと日本コカ・コーラは、1971年に東京・銀座にマクドナルドの1号店がオープンしたときから、お互いを「パーフェクトパートナー」と呼ぶにふさわしい仲だ。

   当時はまだ、ファストフードが定着していなかったが、少しずつ消費者に新しい食のスタイルとして、また「ハンバーガーにコーク」の組み合わせも味覚の相性のよさが受け入れられて売上げを伸ばしてきた。日本におけるこれまでのコカ・コーラ製品のマクドナルドでの累計販売量は、昨年末には、60億杯(Mサイズカップ換算)の突破も視野に入る状況になった。

   世界的な景気悪化にあっても、マクドナルドは好調に売上げを伸ばす。先のワールド・ベースボールクラシック(WBC)に協賛し、全店で応援キャンペーンを展開。「侍ジャパン」の世界一に応援で貢献しながら、09年3月の月間売上げは過去最高の496億円を記録した。

   一方のコカ・コーラは言わずと知れた清涼飲料のリーディングカンパニー。全世界で1日に、約16億杯が飲まれている。日本でも、定番の「コカ・コーラ」と「コカ・コーラ ゼロ」が好調を維持。08年度は第3四半期までに、コーク類のケース販売数量で6%増やした。

   両社による協働活動は、商品開発やマーケティング活動、消費者動向の調査・分析、販売促進や品質管理、店内コミュニケーション戦略の策定、グローバル情報の共有など幅広い。しかも、世界規模の協業だ。

   たとえば、コカ・コーラが新製品を発売する際に、マクドナルドの店頭でサンプリングを行い、ハンバーガー類との相性のよいコカ・コーラ製品を調べたり、マクドナルドのCMで露出度が上がっている水泳の北島康介選手は、コカ・コーラと所属契約を結んでおり、同社の社会貢献活動などに協力したりしている。

   両社それぞれに有する顧客層やチャネルを最大限に活用することで相乗効果を発揮する、お互いが成長できる協力関係を築いているわけだ。

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