2024年 4月 17日 (水)

大手書店、取次、出版社次々傘下 大日本印刷が目指す「復権」

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   大日本印刷と大手書店との提携が相次いでいる。ジュンク堂書店、丸善を子会社化しているが、それにくわえて、今度は文教堂書店も協力していくことになった。書店業界が売り上げ不振に苦しむ中で、大日本印刷の狙いは何か。

ジュンク堂、文教堂の株式20.40%を取得

   文教堂グループホールディングスは2009年9月14日、ジュンク堂書店が筆頭株主になったと発表した。発行済株式20.40%を取得した。これにより、両社は資本提携を行うとともに、協力関係を築いていく。低迷する出版書店業界にあって、将来を見据えた業容の拡大や経営の効率化を目指すという。

   そのジュンク堂は09年3月18日、株式51%を取得した大日本印刷によって、子会社化されている。2社は、ジュンク堂書店の書店運営のノウハウと、大日本印刷が持つ電子出版やネット通販などのWebサービス、店頭プロモーションサービスなどを融合させた新サービスの提供を目指している。

   そのため、文教堂は今後、ジュンク堂の連結親会社に当たる大日本印刷とも協力関係を協議していく。これに対し、大日本印刷広報は「協議に関してはこれから進めていく。シナジー効果が得られれば」と期待を寄せている。

   大日本印刷による大手書店との提携は、これだけではない。08年7月31日には、業務・資本提携をしていた書籍販売大手・丸善への出資比率を51.28%にまで引き上げ、子会社化した。丸善は調達した資金の一部で、教育向けの事業を強化したい考え。その後、09年3月24日には大日本印刷、丸善、ジュンク堂の3社が業務提携に関して協議していくとも発表している。

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