2019年 9月 19日 (木)

オバマと鳩山の「対立」表面化 「日米合意前提」の虚実

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   「オバマ、日本首相と航空基地交渉をめぐり対立(Obama, Japanese premier at odds over air station negotiations)」。そんな不穏なタイトルの記事が2009年11月17日、米紙ワシントンポストのサイトに掲載された。沖縄の米軍普天間基地の移設問題に関して、バラク・オバマ米大統領と鳩山由紀夫首相の認識がかみあわず、交渉が難航している様子を伝えるものだ。バラクとユキオ――ファーストネームで呼び合う関係を築いたはずの二人だが、どこでボタンをかけちがえたのか。

   米軍海兵隊航空基地の移設をめぐる米国と日本の間のレスリングの試合は終わりそうもない――そんな書き出しで始まるワシントンポストの記事は、普天間基地移設に関して設置された日米閣僚級の作業グループの「目的」が、オバマ大統領と鳩山首相の間で鋭く対立していると伝える。

オバマ会見の「implementation of the agreement」の意味

ワシントンポストの記事には「オバマ、日本首相と対立(Obama, Japanese preimier at odds)」という見出しがついた
ワシントンポストの記事には「オバマ、日本首相と対立(Obama, Japanese preimier at odds)」という見出しがついた

   オバマ大統領は11月13日の日米首脳会談後の共同会見で、普天間基地を沖縄県内に移設するという2006年の日米合意を「履行」するため、ハイレベルの作業グループを設けたと説明した。しかし鳩山首相は後日、次のように発言して、オバマ大統領との解釈の違いを明らかにした。

「合意のもとにすべてを決めるという話であれば、議論する必要がない」

   過去の日米合意を前提とする米国大統領と、日米合意を必ずしも前提とはしないという日本の首相。その背景には、選挙期間中に県外施設や国外移設が望ましいと唱えた鳩山首相の「公約」へのこだわりがあるとみられるが、首脳会談をわざわざ開いたにもかかわらず、かえって溝が広がっているように見えるのはなぜなのか。

   首脳会談後の共同会見をもう一度、振り返ってみると、オバマ大統領は英語でこう述べている。

「The United States and Japan have set up a high-level working group that will focus on implementation of the agreement that our two governments reached with respect to the restructuring of U.S. forces in Okinawa, and we hope to complete this work expeditiously.(米国と日本は、沖縄の米軍再編に関して両国政府が達した合意の履行に焦点をあてる、ハイレベルの作業グループを設置した。我々は、この作業が迅速に完了することを期待している)」

   つまり、作業グループの目的について、「合意の履行(implementation of the agreement)」と明言している。この発言を鳩山首相は隣で聞いていたわけだが、そのときは特に問題とせずに、後になって「日米合意が前提ではない」と反発しているのだ。

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