2019年 7月 21日 (日)

高級ブランドの日本撤退加速 「セカンドライン」で生き残り

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   高級ブランドの日本撤退が加速している。「ヴェルサーチ」が国内全4店舗を閉鎖し、「グッチ」は2010年春に松坂屋銀座店から撤退する。「シャネル」も09年に2店舗閉鎖した。一方、価格を下げた「セカンドライン」を売り出す動きも強まっている。

   事実上、日本から撤退したのはイタリアの高級ブランド 「ヴェルサーチ」。日本法人ヴェルサーチ・ジャパンは09年5月に東京・紀尾井町の本店を閉店し、7月までに百貨店内の店舗2店とアウトレット1店もなくし、国内直営全店が姿を消した。またヴェルサーチ・ジャパンの広報部門も10月31日に閉鎖された。2010年秋以降にヴェルサーチは日本で新店舗を出す計画があるというが、ヴェルサーチは08年に中国に10店舗も出店していることから、売れない日本に見切りをつけたとも言えそうだ。

「グッチ」は松坂屋銀座店から撤退

   イタリアのラグジュアリーブランド「グッチ」は2010年春、松坂屋銀座店から撤退する。

   理由についてグッチ・ジャパンは、

「東京・銀座においては、4丁目交差点北側、新橋方向のエリアが急激にファスト・ファッションへと移行していきました。その結果、グッチ・ジャパンは銀座松坂屋を撤退することを決めました」

とコメントしている。

   ファスト・ファッションとは、「ユニクロ」「H&M」「フォーエバー21」といった低価格帯のファッションで、08年から銀座でも出店ラッシュが続いている。

   一方、グッチ・ジャパンは銀座4丁目の路面店舗「グッチ銀座」を中心に銀座地域のリテール戦略を再構築していく、としている。

   フランスの高級ブランド「シャネル」は百貨店「井筒屋」小倉店(北九州市)から09年7月に撤退し、続いて11月にはリーガロイヤルホテル大阪に入っていた店舗を閉鎖した。シャネルの広報担当者は理由について、

「同じ地区にある高島屋大阪店にもシャネルのブティックが入っているので、移行して1つにし、店舗を大きくしました」

といっている。

   ファッション週刊紙「WWD JAPAN」の山室一幸編集長は一連の店舗閉鎖について、

「右肩上がりを続けてきた日本のラグジュアリー市場が成熟し、オーバーストア気味だったところを、適正な規模に戻したというのが正しい見方だと思います。ファスト・ファッションが攻勢を強め、無理をしてブランド品を買っていた中間所得者層が離れましたが、それによってブランドがだめになるということはありません。グッチのいうように、出店の見直しの時期に来ているんでしょう。ヴェルサーチは今のままやっていくよりも、いったん撤退して、2010年に本来の富裕層向けのブランドとして出直すということで、この撤退は英断だったと思います」

と話している。

「100年近くの歴史があるブランドはこれまでにも戦争や不況を何度も経験しています。いまさら不況で右往左往しませんよ。軸がぶれないブランドは生き残ると思います。急に若者向けを出したり、低価格商品を出したりしているブランドもありますが、いまは動かないほうがいいと思います」

ともいっている。

   高級ブランドの日本市場縮小の先駆けになったのが、フランスのラグジュアリーブランド「ルイ・ヴィトン」だ。銀座に出店する予定だった大型店を08年12月に白紙に戻した。矢野経済研究所は高級ブランド市場規模がさらに縮小し、09年度は1兆円の大台を割り込むと予測している。

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