Jリート投資 市場低迷で利回りに注目
2009.12.12 15:00
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11月末の平均利回り6.9%
一方、デフレ時に起こる賃料や稼働率の下落もJリートの成長を妨げる。しかし、前出の山崎氏は「賃貸市場の需給動向に注意する必要はあるが、過剰に反応することはない」という。デフレ時でもそれほど賃料は下がらないため、かえってJリートはヘッジ力があるとの見方もできる。
山崎氏は、「そもそもリートは、長期のインカムゲイン投資なのだから、株価で一喜一憂するのは間違い。予想配当金とその安定性を評価すべきだ」と指摘する。長期保有を前提にすれば、買った価格によってその後の配当利回りが決まってくる。株価が下がれば利回りが上がるので、銘柄によってはむしろ投資のチャンスにもなる。
不動産証券化協会によると、11月末のJリート平均分配金利回りは6.9%。前月に比べると、1.1%上昇した。