2018年 6月 25日 (月)

長谷川洋三の産業ウォッチ
駐日米国大使の微妙発言:トヨタリコール問題のカギは透明性

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「トヨタブランド自体は素晴らしい。私自身娘の誕生祝にプリウスをプレゼントしたばかりだ。しかし今回のリコール問題の影響が限定的なものか、長期的に影響を受けるものかどうかのカギは透明性の確保にかかっている。トヨタ自動車がこれからも多くの消費者から支持を受けるには、透明性(transparent)のある経営をすることが重要だ」

ジョン・V・ルース駐日米国大使は2010年3月19日、東京都内のホテルで開いた有識者との懇談会で、トヨタの大量リコールが与える影響について質した私にこう答えた。

再生エネルギーやスマートグリットは協力すべき課題

   ルース大使はトヨタのリコール問題で豊田章男社長が米議会で証言を求められるなど、議会やメデイアから、厳しい追及を受けている点については、「米国でGMが政府管理下に置かれるなど米自動車業界が厳しい状態にあることから、日本企業を標的にしたバッシングではないか、という指摘もあるが、トヨタのリコールはトヨタ車の安全性にかかわる問題であり、2か国問題ではない」と指摘。「最近の日米問題では沖縄・普天間基地の移転問題やトヨタのリコール問題ばかりが取り上げられているが、日米間には再生エネルギーの活用やスマートグリットなど、もっと多くの協力すべき課題がある。日米安保条約は両国に支持されており、双方は緊密に協力できる」と強調した。

   もっとも「娘にはリコールのあったプリウスははやく販売店に持っていくように言っている」と複雑な心境も披露。「日本企業は終身雇用制など研究すべきコンセプトもあるが、若い人が会社起こしをどんどんするような、起業家精神がもっと必要だ」とも強調した。

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