2024年 4月 20日 (土)

自民から参院選出馬カリスマ作家  「2ちゃんねる」に殺害予告

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   今夏の参院選比例代表に自民党から立候補する作家の三橋貴明さん(40)に対し、掲示板「2ちゃんねる」に殺害予告が何度も書き込まれた。三橋さんは「2ちゃん」が発掘したともいえる作家で、自身のブログでその事実を認め「不自由な生活が始まります」としている。

   「三橋貴明を殺します 確実に殺します 必ずやります」「三橋殺すぞ!」。そんなカキコミが「2ちゃん」に書き込まれたのは2010年3月31日午後6時頃から。「パンツ」と名乗る人物で、以前、お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さんの殺害予告をした人物と同じハンドルネームだった。

ネットが発掘した、才能ある代表的人物

「2ちゃん」に書かれた殺害予告
「2ちゃん」に書かれた殺害予告

   三橋さんは10年4月1日付けのブログで殺害予告があったことを読者に報告した。前日の夜は遅くまで練馬警察署にいたとし、

「自宅や秋葉原事務所までもが警察の警備対象になってしまいました。今後、7月までフラフラと一人で行動することを禁じられてしまいました。 不自由な日々が始まります」

と書いた。

   三橋さんの後援会事務所によれば、「2ちゃん」に自民党から立候補するという内容のスレが立った後、三橋さんを批判するコメントが書き込まれた。三橋さんが在日への参政権付与に反対していることや、コスプレパーティーの開催を批判するものらしく、いきなり「三橋殺すぞ!」という文字が出た。 

   三橋さんは今回の出馬にあたり、デフレ経済の解消、必要な公共事業の復活、「闇法案」の廃案を政治目標に掲げている。「闇法案」とは、外国人参政権、人権侵害救済法などを指す。

   三橋さんは06年頃から「2ちゃんねる」や「Yahoo!掲示板」などに世界経済、特に韓国や中国に関するカキコミを匿名で行ってきた。文章がわかりやすく、問題部分を的確に突いている、などと評判になった。匿名ではなく自身のハンドルネームを使って書いて欲しいという要望も出た。

   ハンドルネームは「三つ子の赤字神(みつごのあかじがみ)」。三橋さんが「本を出したい」と「2ちゃん」内で書き込むと、大勢のファンが協力。そして「本当はヤバイ!韓国経済―迫り来る通貨危機再来の恐怖」が2007年6月に出版された。以後、経済に関する単行本を十数冊出版している。

   ITジャーナリストの井上トシユキさんは、

「三橋さんはネットが発掘した、才能ある代表的人物」

と評価する。特に「2ちゃん」で喝采を浴びたのが、「ソニーを韓国のサムソンが抜こうとしている」「日本は中国・韓国に比べ勢いがない」というマスコミ報道に対し、「そんなことはない」とデータを用いて反論したこと。経済通のファンも多い。

コスプレパーティーで選挙に行こうと呼び掛け

   政界に進出すると表明したのは09年8月31日付けのブログ。麻生太郎元首相の経済対策はよかったにもかかわらず、国民はマスメディアに乗せられ、正しい情報を得ることなく民主党に投票してしまった。その結果、外国人参政権や人権侵害救済法などが法案化されてしまった、という論理だ。

「憲法違反、かつ後戻りが困難な法案成立だけは、何としても防がなければなりません」

と立候補の理由を説明している。

   後援会事務所によれば、2010年4月3日に東京秋葉原で「コスプレ政治資金パーティーを」開く。参加費は5000円。会場は100人収容だが既に70%程埋まっているという。

「今回のパーティーは若い人、特に20代の有権者に対し選挙に行こう、と呼び掛けるのが趣旨。コスプレにしたのは、有権者が参加しやすい場を提供するためです。『若い人が選挙に行けなければ自分達の要望が通らない』ということを訴えます」

殺害予告があった影響で、会場には警察の警備が付くという。

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