2024年 4月 20日 (土)

「減塩後進国」ニッポン  1日9グラムでもまだ多い

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排泄を意識することも塩分抑制法の一つ

塩分の摂りすぎで脳血管障害を引き起こすと寝たきりになることも・・・
塩分の摂りすぎで脳血管障害を引き起こすと寝たきりになることも・・・

   血圧上昇のメカニズムを、日本高血圧協会の荒川理事長はこう説明する。

「余分な塩分は、腎臓から尿となって排泄されます。腎臓の働きが衰えると十分に排泄されなくなって体内に塩分が残るため一定の濃度に保とうと血液の量が増え、高血圧になって血管に圧力がかかるのです。高血圧は脳血管障害を引き起こす誘引となりやすく、したがって寝たきりになる可能性が最も高くなるといった負の連鎖につながるのです」

   つまり、塩分を抑える方法は2通りある。一つは、摂らないこと。もう一つは、排泄だ。それでなくても日本人が日ごろ口にする食材には塩分を多く含むものが少なくない。

   味噌や醤油、梅干に漬け物、明太子、アジの開き干しなども塩分が多い。それに、外食は家庭料理より濃い口になりがち。レストランやファーストフードなどを利用する機会が多い人も塩分も多く摂っている可能性がある。減塩メニューや塩分の排泄(利尿作用)を促す食材を使うことなど、食生活の改善が基本。「塩分を意識して食事することが大事」と、荒川理事長は強調する。

   さらに、塩分を体外に出すには、十分な酸素を取り入れながら行うウォーキングやサイクリング、水泳などの運動が有効。これに水中で無理なく筋力アップが図れる「アクアビクス」などの加圧トレーニングを組み合わせると、より効果が上がる。

   運動によって筋肉にできるアデノシンが、腎臓で利尿作用を促す物質であるドパミンをつくり、塩分を抜いてくれるのだ。

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