2024年 4月 26日 (金)

高橋洋一の民主党ウォッチ
民主やっぱり官僚肩たたき 拒否ほぼゼロの理由はこれ

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省庁OBらによる天下りあっせん「裏下り」がある

   国会等に提出された資料には、再就職先が記載されているものもあるが、未定で記載されていないものも多い。それは、09年9月16日から10年3月12日という調査期間によるものだろう。再就職先の事情で、年度を超えてからとか、6月に予定されている株主総会後とかに採用されるので、それまで待機という場合も多いからだ。課長・企画官以上の83人は、いずれ再就職状況を公表せざるをえないので、あと半年から1年ぐらい待てば、再就職先が判明するだろう。これまでは、あっせんがあったので、ほぼ全員が再就職できた。

   ところが、民主党政権になって、あっせんはないという建前なので、それが本当であれば、再就職率は大きく低下するはずだ。もし、これまでどおりにほぼ全員が再就職できたとすると、あっせんはないという建前はウソということになる。もしあっせんがあれば、これは民主党の批判していた「裏下り」だ。府省庁による直接のあっせんはないが、省庁OBらによる事実上の天下りあっせん慣行がある、というやつだ。

   というわけで、1219人は、現時点での「裏下り」候補者リストである。そのまま、裏下りになるのではないだろうか。


++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣参事官、現「政策工房」会長
1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。著書に「さらば財務省!」、「日本は財政危機ではない!」、「恐慌は日本の大チャンス」(いずれも講談社)など。


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