2018年 7月 21日 (土)

シーガイア、初の最終黒字 売上高減少でもコスト削減が奏功

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   宮崎を代表するリゾート施設とも言われる「シーガイア」(宮崎市)を運営するフェニックスリゾート(同)が、開業以来初の最終黒字を計上した。赤字続きで、一時期は会社更生法の適用まで申請した同社だが、何が復活の要因となったのか。

00年にはサミット会合も

初の最終黒字を計上したフェニックスリゾート(写真提供: みやざき観光コンベンション協会)
初の最終黒字を計上したフェニックスリゾート(写真提供: みやざき観光コンベンション協会)

   シーガイアは1993年、宮崎県や宮崎市が出資する第3セクターとして開業し、世界最大級の室内プール「オーシャンドーム」が目玉だった。00年7月には、九州・沖縄サミットの外相会合も開かれた。だが、利用者数は低迷を続け、01年には運営会社が会社更生法の適用を申請し、米投資会社のリップルウッド(現・RHJインターナショナル)が買収。07年秋には、シンボルだった「オーシャンドーム」を閉鎖し、収支改善を進めてきた。

   フェニックスリゾート社が10年6月28日に発表した10年3月期の連結決算では、売上高は前期比8.9%減の112億2400万円にとどまったものの、前期は5億9100万円あった営業損失が4億7400万円の黒字に転換。最終損益も、16億3000万円の赤字が5億1900万円の黒字に転じた。営業損益ベースでは、これまでにも07年3月期、08年3月期に黒字計上していたものの、最終損益と経常損益が黒字になるのは開業以来初めて。

   客数は、施設全体で85万人、宿泊施設が44万人と横ばいだった。つまり、売上高が下がっていることからすると「客単価が下がっているのに、利益は増えている」という構図だ。

   同社では、

「景気の冷え込みや新型インフルエンザの影響などで客数が落ち込むことは、あらかじめ予想していました。集客を得るために、メディアへの露出を増やしたり、価格戦略を工夫するなどしました。09年には専門の部署をつくって、スポーツ合宿の誘致も進めました。コスト削減策も進めました」

と、この実績は比較的健闘していると受け止めている様子だ。また、最終損益の黒字化には、ホテルやゴルフ場を経営していたセクションを「北郷リゾート」として分社化して韓国企業に売却したことも寄与している。

夏場へ向けて口蹄疫の影

   今後の見通しについては、やはり口蹄疫の問題が影を落としており、同社では

「4~5月は絶好調で、6月も好調でした。ですが、夏に向けての予約が鈍い。宿泊の直前になってウェブで予約するお客様が多いので、動きが読めません。夏の7~9月の実績が1年の動きに大きく影響するのですが…」

と、気をもんでいる。

   口蹄疫をめぐる「非常事態宣言」の解除は間近だと見られており、シーズン直前に需要が回復する可能性もあるが、同社では

「まだまだ油断できない」

と慎重だ。

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