2024年 4月 26日 (金)

タクシー不況にあの手この手 「子育て」「らーめん」「便利屋」…

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福岡で4店ほどラーメン店を巡る

   福岡市タクシー協会は市内ラーメン店を巡る「らーめんタクシー」を5年前に始め、2010年7月現在で37社が導入している。2時間以上タクシーを貸し切りにし、4店程度のラーメン店を巡るツアー。 「せっかく福岡に来たのだからおいしいラーメンを食べたい」「ちょっと時間があいたけど、どこに行っていいのかわからない」という観光客を対象にしている。ラーメン店は地元で評判の高いというグルメ本『福岡の本当に旨いラーメン』に掲載されている店舗に参加してもらっている。

   福岡市タクシー協会の担当者は、

「テレビや雑誌などたくさんの取材を受け、2、3億円の広告効果があり、話題性はありました。売上げのほうにもつながって欲しい」

と期待する。

   また福岡市では、お客に代わって病院の受付や薬の受取り、子どもの塾の迎えや買い物代行などを行う「便利屋タクシー」や、ホームヘルパー資格を持った運転手が高齢者や体の不自由なお客を送迎する「ケアタクシー」もある。

   車いすのまま乗車できる「介護タクシー」を導入する事業者も増えている。約140社が加盟するウィル介護タクシーグループ(東京都)では、6月の利用件数が1400件で、09年月間平均の1000件を超えた。

   09年5月から旅行会社JTBと提携し、介護タクシーで巡る観光サービスを始め、10年4月には夜間サービスを開始。2年後には専用車両が現状の180台から300台に、将来的には500台に増える見込みだ。高齢化で需要が高まり、新規参入が相次いでいる一方で、廃業も多い。ウィル介護タクシーグループの担当者は、

「介助、接客、営業をこなさなければならず、運転のプロというだけでは難しいです。大手タクシー会社が5年前に介護タクシーを導入しましたが、23区では撤退しました」

といっている。

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