2024年 5月 2日 (木)

社民へ離党届け出した辻元清美氏 「大臣病か」「現実政治家への転身か」

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04年の参院選では無所属で次点の過去

   地元大阪の支持者らの間にも困惑が広がっているようだ。辻元氏は09年夏の衆院選の際、社民党公認で民主党などの推薦を受けて小選挙区で当選した。大阪のある社民関係者は「説明が必要だ」と納得いかない様子だ。早くも民主入りの動きを想定する民主関係者もおり、「では民主へ移るからよろしく、と言われてもそう簡単に話は進まない」と厳しい表情だ。04年の参院選大阪選挙区では、辻元氏は無所属で民主公認候補らと戦い次点で敗れた過去もある。

   「無所属」を強調する辻元氏は、次の選挙でも09年衆院選の枠組みから「社民公認」の看板だけ下ろし、社民・民主支持者の支援を引き続き受けながら無党派層も取り込んだ戦いを想定しているのかもしれないし、ほとぼりが冷めたころに民主入りするのかもしれない。10年7月の参院選では、社民党は議席を改選前の3から2へ減らした。今回の「離党」は、こうした社民退潮に辻元氏が危機感を募らせた結果だ、との見方も出ている。

   民間国際交流団体「ピースボート」の設立者の一人として知られる辻元氏は、1996年に社民党候補として比例で初当選した。2002年に発覚した秘書給与流用事件で議員辞職し、後に逮捕・起訴され執行猶予つき有罪判決を受けた。05年の衆院選で「復活」を果たし、09年に4選を果たした。

   辻元氏の今回の動きが、大臣病だと否定的にみられるのか、「理想論に終わらない政治家へ成長した」と評価を高めることになるのかは、今後の動向にかかっているようだ。

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