2018年 7月 21日 (土)

ツイッターでわざとウソ情報流す ワシントンポスト記者が停職処分

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   米ワシントンポスト紙(WP)のスポーツ記者が、ツイッターにわざと「ウソ情報」を流して停職処分となった。アメフトのスター選手に関する「スクープ」をツイッターに投稿したのだが、実際は何の裏づけもない情報だったのだ。

   紙面でないとはいえ、登録ユーザーが世界で1億4500万人に上るツイッターで、記者がそれらしくニセ情報を投稿するのは危険だと分かるはず。なぜこのような「幼稚」な振る舞いをしたのか。

   問題となったのは、WPのマイク・ワイズ記者。2010年8月31日、ツイッターでこう呟いた。

「ロスリスバーガーは5試合、と聞いた」

   これは、米プロフットボール(NFL)、ピッツバーグ・スティーラーズに所属するベン・ロスリスバーガー選手に5試合の出場停止処分が決まった、という意味だ。ロスリスバーガー選手はチームの要のクオーターバックとして、スーパーボールを2度制しているが、2010年3月、女子学生から性的暴行を受けたとして訴えを起こされた。不起訴となったものの、4月にNFLから6試合の出場停止処分を受けていた。ワイズ記者の投稿はスクープ、のはずだった。

   ところが、これはわざとでっち上げたニセ情報。数分後にその種明かしを投稿したのだが、不運にもアカウントの不具合ですぐにページに反映されなかった。しかもワイズ記者はラジオ番組に出演中で、ネタばらしの投稿が未表示だとは気づかない。ニセ情報だけが掲載されるうちに、大手新聞やテレビのウェブサイトがこの内容を引用して、広く伝えてしまったというのが顛末だ。

報道の正確性について実験したかった?

あっという間に広がったワイズ記者の投稿
あっという間に広がったワイズ記者の投稿

   ワイズ記者はその後ツイッターで、「ソーシャルメディアを使った報道の正確性についてテストをしたかった」と釈明。しかし事態を重く見たWPは、ワイズ記者に1か月の停職処分を下した。ワイズ記者は「ツイッターで大変なご迷惑をおかけしたことを、特に私が勤務する素晴らしい職場の人々に謝罪します」とコメント。また9月5日にCNNのトーク番組に出演し、「多くの人が私の言う事を真剣にとらえていることを痛感した。私が自分のことを同じようにみなしていたら、今回のようなことは起きなかっただろう」と話した。今や「巨大メディア」に育ちつつあるツイッターの影響力を甘く見ていた、といわれても仕方ないかもしれない。

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