2019年 10月 16日 (水)

菅政権外交「八方ふさがり」 ロ大統領が北方領土初訪問

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ロシアと中国が気脈を通じて日本へ揺さぶり?

   それにしても、歴代ロシア最高指導者が長らく「控えて」きた北方領土訪問をメドベージェフ大統領はなぜ強行したのだろうか。

   ロシアは12年に大統領選を控えており、「強い指導者のイメージを国内向けに発信」との分析もある。しかし、中国漁船衝突事件をめぐる菅政権の対応をみせられた後となっては、「野党」の逢沢氏でなくとも「菅政権は足下を見透かされた」とみえてしまっても不思議ではないようだ。

   毎日新聞(11月1日電子版)によると、「あるロシア外交筋」は、ロ大統領の北方領土訪問について、「大きな影響は出ない」「日本が経済制裁に踏み切れるわけでもない」と話したという。「見透かされた」感がにじみ出るコメントだ。

   また、中国とロシアは、ともに前原外相のそれぞれ別の発言を問題視している。10月末の日中首相公式会談が見送られた際、中国外務省幹部は香港メディアに前原氏を「日本の外務省の責任者」として名指する形でその発言を批判した。直前にあったクリントン米国務長官との会談で尖閣諸島をめぐり発言したことが「蒸し返す」行為に映ったようだ。

   対ロシアでは、前原氏は09年10月、北方領土がロシアに「不法占拠されていると言い続ける」と発言した。当時、国土交通相で沖縄・北方対策担当相でもあった。ロシア政府は直後からこの発言を非難していた。

   ロ大統領の北方領土訪問宣言が10年9月末だったことから、前原氏が10年9月中旬に外相に就任したことと関連があるのでは、とのうがった見方も一部で出ている。さらに、9月末の訪問宣言直前にはロ大統領が中国を公式訪問していることから、「ロシアと中国が気脈を通じて日本へ揺さぶりをかけている」との見立てもある。

   11月1日午後、情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)は、ロ大統領の北方領土訪問と尖閣中国漁船事件ビデオ公開問題とを合わせて紹介した。読売テレビの春川正明・解説委員は「自民党政権から民主党政権へ変わり、確固とした外交政策とか安全保障のビジョンとかがないというところを突かれて」こうした問題が起きている、との考えを示した。

   前原外相は11月1日、ベールイ駐日ロシア大使を外務省に呼び、「厳重抗議」した。

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