2024年 4月 29日 (月)

スカイマーク危うい「急拡大路線」 国際線に参入、JAL退職者大量採用…

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スカイマークパイロットの平均年収は803万円

   また、スカイマークはソウルやグアムなどへのチャーター便を飛ばしたことはあるが、長距離定期路線を飛ばした実績はない。このことから、これだけの大型機で、しかも初めての長距離路線で採算が取れるかどうか、疑問の声があがっている。

   また、エアバス機とボーイング機とでは整備方法も操縦方法も大きく異なるため、事実上トレーニングをやり直す必要がある。このことから、コストアップのリスクも指摘されている。

   ただし、スカイマークは国際線だけではなく、国内線でも拡大を進めている。例えば11年には成田空港、中部空港に新たに乗り入れ、新千歳空港や神戸空港と結ぶ路線の開設を予定。今回の「JAL退職組」からの採用でも、ボーイング737-800型機の操縦資格を持った人が優先的に採用される可能性もある。

   なお、スカイマークの説明によると、採用条件や待遇面でJAL出身者が優遇されることはないという。JALで11年1月にスタートする新給与体系では、パイロットが年収1200万円、CAが420万円にまで大幅に引き下げられるが、前出のスカイマークの有価証券報告書によると、パイロットの平均年収は803万7000円で、CAは363万9000円。JALに「居残る」ことを選んだ方が、好待遇を維持できるという側面もある。

   ただ、JALでは希望退職の削減目標に対してパイロット約110人、CA約90人の応募が不足しており、12月9日まで募集期限を延長したばかりだ。このまま整理解雇を待つか、給与水準の低下を覚悟して転職するかの選択を迫られる人も出そうだ。

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