2024年 4月 27日 (土)

海老蔵が連発した「捜査中」 都合の悪いことを言い逃れ?

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「裁判ではっきりさせればいい」

   市川海老蔵さんが会見で答えるべきこととして、落合洋司弁護士は、基本的な事実関係を挙げる。

「トラブルになった原因をどう考えるかや、自分がどんな暴行を受けたのか、自らが手を出したのかどうか、といった点です。報道を通じて国民が知っていることは、少なくともきちんと説明するべきでしょう。弁護士がおられるので、先に海老蔵さんから聞き取りをして、ここまで言えるということを決めておくべきでした」

   落合弁護士はブログでは、1つの方法として、弁護士が事実関係を先に説明し、その後にそれ以外のことについて本人が答える工夫の余地があったとしている。

   もっとも、事件について深く立ち入って細かく説明することは、捜査に支障が出るとみており、バランスを考えるべきだったと言う。

   一方、捜査への支障について、もっと重くみる司法関係者もいる。

   同じ検事出身の大澤孝征弁護士は、取材に対して、海老蔵さんが「捜査中」を理由にしたことに理解を示し、「あれでもしゃべりすぎだ」という。

   「被害者の言い分が知られると、それに合わせて加害者が弁解を考えて、事件の真相が分からなくなってしまいます。捜査官は、いわゆる『秘密の暴露』をするためのキーワードを持っており、それが減ってしまうということです。証拠中心の捜査だからこそ、証拠化されていない部分を伏せておいて聞くことが大切なわけです」

   そのうえで、事件の核心については、「裁判ではっきりさせればいい」と指摘する。

   だからと言って、海老蔵さんが会見したことは無意味とは言えないという。

「被害者なのに、退院後もマスコミが殺到して、さらに被害を受けることが考えられます。そんなメディアスクラムを防止するための手段としては、正しい選択だったと思います」
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