2024年 4月 26日 (金)

被災地の泥棒「撃ち殺していい」 一部で共感呼ぶ、たけし発言

   タレントのビートたけしさんが、震災被災地での犯罪行為や、パフォーマンス的に振る舞う政治家を強く批判し、ネットで「よく言ってくれた」と話題になっている。

   たけしさんの発言は、レギュラー出演しているTBS系情報番組「情報7days ニュースキャスター」(2011年3月19日放送)でのものだ。

政治家の作業着「何の役に立つの」

   毎回冒頭で、1週間の出来事をたけしさんが司会の安住紳一郎アナと振り返るのだが、いつもは冗談をまじえて笑わせるたけしさんの様子がこの日は違った。

   まず、大地震直後に、無人のコンビニなどで発生していたとされる盗難について、「日本人はいつからこんなにマヌケ、せこくなったのか。死体から何かとったり空き巣に入ったりさ、ああいうの撃ち殺していい」とキツイ一発。たけしさんにしてみれば、それくらい非道な行為に思えるということなのだろう。

   次に、震災対応にあたる政治家の姿勢にホコ先を向けると、

「わざとらしいのは国会議員がジャンパー(作業着)着てるけど何の役に立つのあれ。だったら現地行けって。誰も行かないでさ、コンビニ行ってモノがないの確認してどうすんだ。みんな(物資がないのは)知ってるもん。襟立てたりしてさ、宝塚かよこの野郎」

とぶちまけた。政治家の具体的な名前は出さなかったが、たけしさんの怒りは、17日に作業着で都内のコンビニを視察した蓮舫消費者担当相に向けられたものではないかと一部ネットで議論を呼んでいた。蓮舫議員は地震発生直後、作業着の襟を立てる様子がテレビに映っていた。

「八ツ場ダムの金で堤防作ればよかった」

   たけしさんは、震災被害が大きくなった原因の一つとして、国の備えが足りなかったこともあると見ているようだ。「よく考えりゃ、八ツ場ダムの金で堤防つくればよかった。簡保の建物なんか全部、備蓄品の倉庫を各県に作ったら、どれだけ助かったか」などと話している。

   たけしさんの言葉に共感した人も多かったらしく、「確かに何で作業服着るのかと思うよ」「よく言った」といった書き込みが2ちゃんねるに寄せられている。

   たけしさんは、客員編集長を務める東京スポーツ(20日付)の紙面で、所ジョージさんと一緒に「東スポ義援金」として被災地に1000万円を送ることを決めたと発表。「怒る」だけでなく、被災地を思っての支援行動もしっかり行うようだ。

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