2024年 4月 26日 (金)

ペット犬の救済が論議呼ぶ 被災者支援が疎かになる?

武雄市「被災者を優先している」と強調

   この点について、武雄市の被災者支援課では、あくまで被災者を優先していると強調する。

「私どもは、震災発生後にいち早く被災者のホームステイ受け入れを行ってきています。今回は、家庭の事情で犬だけならできるという市民がいることから、市内の動物愛護団体を通じた受け入れを構想したものです。ですから、被災者の受け入れにまだ余裕があるというわけではありません。善意でできることを考え、いろんな支援の1つとしてやっているということです」

   受け入れは、被災者が避難所にペット犬を持ち込めずに困っていることを聞き、犬だけでも避難させたいというケースがあることから決めたという。当面は100匹の受け入れを考えており、2011年4月7日に被災者と一緒のケースも含めて市民から43匹の引き取り希望があった。

   武雄市は動物愛護団体の取り組みに協力するだけであることから、池田信夫さんはブログで、「犬の心配してる場合じゃないでしょ」というツイッター発言について、誤解があったことを明らかにしている。しかし、「人命も犬の命も同じだ」との意見も多かったことから、「行政がその優先順位を混乱させるような指示を出してはいけない」と言っている。

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