2024年 4月 24日 (水)

都内の水道水中の放射性物質 連続して「不検出」になる

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   東京電力の福島第1原発の水素爆発以降、東京都内の水道水から検出されていた放射性物質が2011年5月4日以降、連続して「不検出」の状態となった。東京都は各浄水場のほか、東京都健康安全研究センターが新宿区百人町の水道の蛇口から取水した水道水に含まれるヨウ素131、セシウム134、セシウム137を毎日検査している。

   原発事故の影響がやっと低減したことがうかがえる。しかし、同センターが同じく調べている都内の塵や雨からは、ヨウ素131やセシウム137が断続的に検出されている。

金町、朝霞、小作、東村山の4浄水場すべて「不検出」

   関係者によると、都内の水道水を実際の蛇口から取水して調べる公的機関の検査は、同センターの公表データが唯一という。このほか東京都は、都内の金町、朝霞、小作、東村山の4浄水場で取水した水道水についても放射性物質の検査結果を公表しているが、いずれも「不検出」が続いている。

   ここで注意したいのは、「不検出」とは放射性物質がゼロになったのではなく、検査機関が検出できる最小値(限界値)に達したということだ。このため各浄水場のデータには検出限界値が示されている。東京都は放射性物質の検査について、4月14日までは「速報性を重視したため、精度の高い検出ができなかった」が、15日以降は「測定時間を延長して、より低い濃度まで測定できるようになった」と説明している。新宿区百人町の水道水、各浄水場の水道水とも、検出される放射性物質の値はゆっくりだが、時間とともに低くなったのは事実だ。

   東京都内の水道水をめぐっては、東京都水道局が3月23日、葛飾区の金町浄水場で22日に採取した水道水から、乳児の飲用に関する政府の基準の約2倍に当たる1キログラム当たり210ベクレルのヨウ素131を検出したと発表。23日採取の水道水からも190ベクレルが検出され、飲用制限のパニックとなった。東京都が水道水で溶かした粉ミルクを乳児に飲ませないよう呼びかけたのは前代未聞で、原発事故の深刻さを東京都民も実感せざるを得なかった。都内のスーパーマーケットやコンビニのミネラルウォーターが姿を消したのは記憶に新しい。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中