2019年 9月 23日 (月)

音速超えると機体バラバラの恐れ 全日空「背面飛行」は大惨事寸前?

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   全日空機が、ほぼ背面飛行の状態で1900メートル急降下したトラブルは、あと10秒ほど落下が続いていれば大惨事になったかもしれない――。航空評論家がこう指摘した。

   急降下の際に速度が制限値を超えたが、さらにスピードが加速して音速を超えていたら、機体が空中分解していた恐れがあるというのだ。

音速状態で衝撃波、激しい振動が発生

急降下で危機一髪だったのか(写真はイメージ)
急降下で危機一髪だったのか(写真はイメージ)

   国土交通省運輸安全委員会は2011年9月28日の会見で、那覇発羽田行きの全日空140便、ボーイング737型機が9月6日、静岡県浜松市上空を飛行中に機体が最大131.7度傾き、背面に近い格好のまま30秒間で1900メートル急降下したことを明らかにした。乗客乗員117人のうち、客室乗務員2人がけが、またこれまでに6人の乗客が首の痛みや吐き気を訴えたという。

   降下の際には、速度が基準のマッハ0.82を超えるマッハ0.828が出ており、さらに機体にも制限値を上回る2.68Gの加速度がかかっていた。30秒ほどした後に機体の姿勢が正常に戻ったと報告されたが、もし落下が止まらずにあと10秒ほど対処が遅れたら、大事故につながっていたかもしれないと、航空評論家の前根明氏が情報番組の中でコメントした。

   全日空広報室に聞いたところ、ボーイング737型機の一般的な巡航スピードはマッハ0.78~79ほどだと説明する。これが急降下のときにはマッハ0.828まで上がった。「コンコルド」のような超音速旅客機や戦闘機とは違い、一般的な旅客機の場合はマッハ1、すなわち音速と同じぐらいのスピードに達すると、機体の周りの空気の流れが音速より速い個所と遅い個所が出る「遷音速」という状態になる。こうなると衝撃波が発生して機体に強い力がはたらき、激しい振動が起きるなどして操縦困難になる恐れがある。

   前根氏は、「小型の737型機の場合は音速の90%くらいになると、機体が分解を始めるかもしれない」と推測した。これが正しければ、降下が続いてスピードが増し、音速に到達したころには機体がバラバラ、という大惨事に陥っていた可能性も否定できない。

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