2024年 4月 20日 (土)

福島原発・吉田所長「病名非公表」で波紋 ネットに「早期回復」祈る声も多数

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   福島第1原発の吉田昌郎所長(56)が病気療養のため入院した。東京電力はプライバシーを理由に病名は公表しておらず、「被ばくとの因果関係はないとみられる」と説明している。

   インターネット上では、プライバシーを理由に病名を非公表とすることに疑問の声が上がる一方、「(非公表で)仕方ない」とする意見も並んでいる。吉田所長の事故後の奮闘ぶりは広く知られているだけに、ネット上では、早期回復を祈る声も多く寄せられている。

「隠していると憶測が膨らむ」

東電が吉田所長の入院を発表した。
東電が吉田所長の入院を発表した。

   東京電力の2011年11月28日の発表によると、吉田所長は11月中旬に受けた健康診断で病気が見つかり、24日に入院した。12月1日付で所長職を退任する。吉田所長は3月の事故当時から現場で指揮にあたってきた。

   東電は、吉田所長の病名も被ばく線量も「公表できない」としている。吉田所長は11月12日、報道陣に「(放射線量は)それなりに浴びている」と話していた。

   東京電力広報部に聞いてみると、病名などの非公表について、「会社として判断した」。非公表は吉田所長の希望なのか、との質問に対しては、「(本人意思は)不明だが、本人は『治療に専念したい』と話している」と回答した。

   ネット上には、吉田所長入院について、「ご苦労さまでした」「元気になってもらいたい」「ご回復を祈る」などの激励の声も並んでいる。

   一方、「病名非公表」については、例えば経済評論家の山崎元氏は、ツイッター(11月29日)で、「個人情報」を理由にして病名・病状などを東電が伏せるのは「不適切だ」と断じた。

   山崎氏は、「公開した方が納得性が高い」「隠していると憶測が膨らむ」とも指摘し、「本人の同意の下に公開するのがベスト」と書いている。

   確かに、「憶測」は膨らんでおり、定期検診から入院までの期間が短いことなどから具体的な病名を挙げて、被ばくとの因果関係を心配する声も少なからず出回っている。「医療関係者ブログ」の中にも、こうした「憶測」にはある程度根拠があるとする内容のものもある。

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