2019年 11月 12日 (火)

投手2冠の中日・吉見がMVP落選 記者投票結果に「信じられない」

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記者が試合の終盤だけを注視するのは不公平

   選手にはランクがある。投手の場合、まず長いイニングを投げることのできる優秀な順から先発陣に入る。どのチームも5~6人を厳選する。先発投手は最低5イニングを投げきらなければ勝利投手の権利を得られない。それ以降の投手は打者1人をアウトに取れば勝利投手になれることがある。先発投手が頑張らなければ試合を壊してしまう。

   浅尾の好成績は認めるところだが、ローテーションの柱を死守した吉見をしのぐ内容とはいえない。1位投票であれだけ差がつくというのはとても理解できない。試合の終盤に登板した浅尾の印象が強かったことは分かる。とりわけ中日は接戦が多かったのでより強調されたのだろう。吉見は力で三振を奪うタイプではないので目立たなかったかもしれないが、投票者は試合全般を見て判断するのが役目だろう。大詰めだけを注視するというのは公平ではないと思う。

   今シーズンの成績で選考されなかった吉見は気の毒としかいいようがない。MVP発表の日は、横浜ベイスターズを買収したDeNAのプロ野球参入が決まったタイミングで、ニュース価値はそちらが主で、投票についてはほとんど問題にされなかった。自社の記者が投票したのだから平常事態でも疑問の声をあげたかどうかは分からないが…。

   吉見がいなければ中日は優勝できなかっただろう。それは落合博満前監督がもっとも知っているはずだ。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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