2019年 8月 21日 (水)

ブロガーはジャーナリストではない 米国で「法律の保護対象外」の判決

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   「調査報道ブロガー」を名乗る米女性のブログに書かれた人物が「名誉を傷つけられた」と提起した訴訟で、米オレゴン州の裁判所は女性を「ジャーナリストではない」と断定、損害賠償を命じる判決を下した。

   オレゴン州にはジャーナリストの情報源秘匿を保護する法律があるが、ブロガーであるこの女性には適用されなかった。

ジャーナリストとして教育を受けていない

   問題となったのは、米の女性ブロガーが、ある投資グループを糾弾したブログの中身だ。複数の米メディアが2011年12月7日に伝えたところによると、彼女は、この投資グループが手掛ける事業に違法な点があり、共同創業者の人物を名指しで「強盗、泥棒、嘘つき」と極めて強い表現で非難した。類似した複数のブログを立ち上げて、執拗とも言える攻撃を続けている。

   女性のプロフィルを見ると、「PRコンサルタント、不動産仲介業者」と並んで「調査報道ブロガー」とある。メディア組織に属する記者ではなく、自ら取材して執筆、掲載媒体も自身のブログだ。投資グループ関連の記事も、「内部の信頼できる筋」への取材をもとにしているという。

   標的にされた投資グループは、女性を名誉棄損で提訴。インターネット上で企業名や創業者名を検索すると、この女性の複数のブログが続々と登場するため、信用を傷つけられ事業機会を失った、と主張する。

   これに対して女性は、「ジャーナリストとして保護されるべき」と真っ向から対立した。米国内40州では、ジャーナリストの取材源を守るための「シールド法」が施行されている。裁判では、この女性のようなブロガーにまで法律の範囲が及ぶかが注目された。しかし判決は、「ジャーナリストではない」として、原告側の訴えを認めて女性に250万ドル(約1億9250万円)の損害賠償の支払いを命じたのだ。

   AP通信によると裁判官は、ジャーナリストと認められない理由として、これまでジャーナリストとしての専門的な教育や訓練を受けておらず、広く認知された報道機関に所属しておらず、特に関係もない点を挙げた。さらに、事実確認や編集といった報道の基準にしたがっていたという証拠も見当たらないなど、複数の指摘をした。一方、女性は「ジャーナリスト」を自任しており、過去5年間で400を超える記事をブログに投稿した実績を掲げて反論している。

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