お笑いコンビ、オセロの中島知子さん(40)をめぐる「洗脳騒動」で、中島さんと同居していた女性占い師が出演するとうたっていたバラエティー番組に批判が殺到している。占い師が実際には出演しなかったことが原因だ。番組側では、ひっそりとウェブサイトに「一部誤解を招きかねない表現があった」などとする文章を掲載したが、現在は見あたらず、削除したものと見られる。この問題では、放送倫理・番組向上機構(BPO)も調査に乗り出す構えで、再燃する可能性もある。CM前に「このあとオセロ中島騒動の占い師がスタジオに!」のテロップ問題とされているのは、日本テレビが2012年5月4日の19時から放送された「芸能★BANG+」の特別編。当日のテレビ欄によると、「占い離婚渦中のアノ人記者軍団と激突SP!!」というサブタイトルがついており、「今夜ついにスタジオへ…オセロ中島騒動の占い師が謎の同居生活全貌激白」とうたっており、中島さんと同居していた占い師が出演すると読める内容だ。実際の番組でも、CM前に、「このあとオセロ中島騒動の占い師がスタジオに!」というテロップが表示された。だが、実際に出演したのは、問題とされる占い師と同居していた、別の占い師だった。さらに、この占い師が出版した本を紹介するという「おまけ」まで付いた。バラエティー番組内で重要人物の登場を引き伸ばしたり、次回に先送りしたりする手法は、たびたび批判を浴びている。だが、予告した人物が最後まで登場しないは異例で、ネット上では批判が加速した。2ちゃんねるでは、「みんな、ここから意見しよう!!」と、日本テレビのお問い合わせフォームに利用者を誘導する人も続出した。「一部誤解を招きかねない表現があった」これを受け、日本テレビでは、「一部誤解を招きかねない表現があったことをお詫びいたします」とする文章を公式サイトに掲載したものの、現在文言は削除されていると見られる。放送倫理・番組向上機構(BPO)に苦情を寄せた人も多かったようで、6月上旬に開かれる「放送倫理検証委員会」でも検討される見通しだ。なお、番組の視聴率は12.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、放送された時間帯の中ではトップだった。
記事に戻る