2024年 4月 28日 (日)

金正恩氏の隣の女性は「正妻」 元「歌姫」が妊娠、昇格説が浮上

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記と行動をともにする若い女性の姿が相次いで国営メディアで報じられ、その正体をめぐり驚愕の推測が広がっている。

   第1書記の隣に堂々と位置するのは「正妻」しかありえず、しかもこの女性は元有名歌手で妊娠しているというのである。

正恩氏の右隣の席からステージに拍手を送る

朝鮮中央テレビが放送した牡丹峰(モランボン)楽団の公演の様子。正恩氏の隣に座っている女性に注目が集まっている
朝鮮中央テレビが放送した牡丹峰(モランボン)楽団の公演の様子。正恩氏の隣に座っている女性に注目が集まっている

   女性の姿は、少なくとも2012年7月6日に行われた牡丹峰(モランボン)楽団の公演と、7月8日に金日成主席の遺体が安置されている錦繍山(クムスサン)太陽宮殿を参拝した際に確認されている。女性は20代とみられ、ショートカット。いずれも黒いスーツ姿だった。

   女性は、楽団の公演では正恩氏の右隣の席からステージに拍手を送り、錦繍山太陽宮殿では、軍の幹部より前の列で正恩氏とともに2人で深く礼をした。女性が正恩氏と極めて近い間柄だということが分かる。

   この女性の正体をめぐっては、ふたつの説が唱えられている。ひとつが、妹のヨジョン氏だという説。2011年12月の金正日総書記の葬儀で、正恩氏の後ろにヨジョン氏とみられる若い喪服姿の女性が確認されており、「ショートカットの女性と、ヨジョン氏の歩き方が似ている」との見方がある。妹がファーストレディーの役割を果たしているとの見立てだが、「ヨジョン氏とみられる喪服姿の女性とショートカットの女性は鼻の形が違う」と、否定的な見方も根強い。

   もうひとつが、「ショートカットの女性は正恩氏の正妻だ」との説だ。その根拠としては、幹部よりも前に出て正恩氏と並んで座ることができるのは正妻ぐらいしかいない、というものだ。この「正妻」が誰かについても様々な説が取りざたされているが、そのひとつが北朝鮮のポップユニット「普天堡(ポチョンボ)電子楽団」元メンバーの玄松月(ヒョン・ソンウォル)氏だという説だ。

   玄氏は、正恩氏が3月8日に鑑賞した国際婦人デーを記念したコンサートで、司会者から促される形で観客席から舞台に上がって歌を披露している。この様子は朝鮮中央テレビでも放送されており、7月に正恩氏の横に座っていた女性と似ているように見える。

   北朝鮮専門サイトのデイリーNKが脱北者の話として伝えたところによると、正恩氏と玄氏は、正恩氏がスイス留学から帰国した直後の00年頃に交際を始めたが、正日氏の逆鱗に触れ、別れさせられた。玄氏は06年頃に別の男性と結婚したが、正恩氏との関係は継続していた模様で、正日氏の死後に玄氏を内縁の妻として迎えたとの説もある。

朝鮮中央通信、玄氏の出演は「家族の出演を彷彿」

   公演の様子を報じる国営メディアの扱いは破格だ。3月8日の朝鮮中央通信や翌3月9日の労働新聞の1面トップ記事では、公演で披露された楽曲を紹介する中で、

「お産を控えている前ポチョンボ・エレクトロニック・アンサンブル(編注: 普天堡電子楽団のことを指す)の歌手ヒョン・ソンウォルさんの独唱『駿馬娘』」

と、玄氏が臨月を迎えていることに言及している。北朝鮮の国営メディアで、このような個人的な事柄が記事化されることはきわめて異例だ。3月21日には「家族音楽会を彷彿させる意義深い公演」と題した続報まで出ている。この記事では、玄氏の名前こそ挙がらなかったものの、

「特別に耳目を引いたのは、朝鮮労働党中央委員会第1副部長と朝鮮人民軍総政治局副局長の夫婦2重唱、国防委員会副委員長の家族重唱、そしてポチョンボ・エレクトロニック・アンサンブルの元女声歌手が出演した独唱であった。お産を控えている女性に歌の3節まで歌えるかと尋ねる司会者や、音階の高さを親しく問いかける指揮者の姿によって、公演は家族の出演を彷彿させた。終始、明るく微笑む金正恩同志の姿も見えた」

と、玄氏とみられる女性の出演シーンを「家族の出演を彷彿」とまで評価している。

   こうしたことから玄氏の「内縁の妻」という存在が事実上の「正妻」に格上げされている可能性もあり、玄氏が妊娠しているのは正恩氏の子どもということになる。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中