2024年 5月 4日 (土)

「勝てば何でも許されるのか」 巨人日本一でもイマイチ盛り上がらず

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巨人ファン以外は醒めていた?

   優勝を報じた4日付けの朝日新聞に、興味深い記事が載った。「なかったことには出来ない」との見出しで、「原監督が女性問題で元暴力団関係者に1億円を払った」ことと「巨人が新人契約金の最高標準額を大幅に超える額を複数の選手に支払っていた」を取り上げ、加藤良三コミッショナーの対応を批判した。この記事の意味するところは大きい。

   巨人日本一、原監督日本一はいいのだが、世間はそのようなスキャンダルを覚えていて、心から盛り上がらないのである。「原の采配はよかった」と称えても「1億円がねえ」となってしまう。それが世の中というものなのだ。

   日本一になった日、巨人の球団幹部は「(来季も)原監督の元で強い巨人を維持してほしい」と原続投を示唆している。だから勝てば何でも許されると取られてしまう。巨人ファンは認めても、素直に容認できないそれ以外のファンは大勢いる。

   日本のプロ野球は相変わらず巨人中心で回っていることに変わりはない。かつてスポーツ紙の一面は巨人選手で毎日埋められた時代があった。ところが現在は違う。ほんの2、3年前まではマイナーだった女子サッカー「なでしこ」がトップを飾る。この辺をプロ野球界は理解していない。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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