「12月21日人類滅亡」はデタラメ 米政府が公式サイトで否定

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   かつて中米メキシコやグアテマラ一帯に栄えたマヤ文明の暦を巡って、12月21日に世界が滅亡するとのうわさが今も絶えない。

   専門家は「マヤ暦が世界の終末を示した証拠はない」と指摘する。それでも恐れる人がいるためか、とうとう米政府が公式サイトでうわさを完全否定する事態となった。

マヤ碑文に予言的な内容を刻んだ例は一切ない

   「2012年12月21日、世界は終りの日を迎える」。人騒がせなうわさのもととなったのが、マヤの暦のひとつ「長期暦」だ。これは紀元前3114年に初年の基準の日が設定され、以後5125年を1サイクルと数える。今年の12月21日がちょうどサイクルが完結する日に当たる。2009年に公開された米ハリウッド映画「2012」では、これが地球滅亡の日とするシナリオで大ヒットした。

   だが専門家は、根拠のない「世界終末説」を一蹴する。マヤ文明の研究者で現在、中米に滞在中の金沢大学人間社会研究域国際文化資源学研究センターの中村誠一教授はJ-CASTニュースの取材に、「長期暦は3世紀終わりから10世紀初めまで使われていた暦です。当時のマヤ文明の遺跡には、長期暦と一緒にマヤ碑文が刻まれていますが、そこに予言的な内容を刻んだ事例は一切ありません」と説明する。

   マヤ暦の12月21日の意味は、「我々のカレンダーが12月31日で終わっているのと同じで、カレンダーが変わって新たな時代に入るということに過ぎません」。

   それでも海外では、冗談ではすまないほどの騒動になっている場所がある。英テレグラフ紙電子版は12月7日、ロシアの一部地域で食料品やマッチなどの買い占めが起きていると報じた。中には「地球最後の日グッズ」としてウオツカや石けん、ロープをひとまとめにして売り出している店まであるという。パニックに陥った住民が懐中電灯や灯油をありったけ買い込んだという話も出ているようだ。

   中国共産党の機関紙「人民日報」の日本語電子版も12月7日、南京の女性が世界の終末を信じて自宅を売却した、四川省でろうそくを買いだめする人が続出した、といった話題を報じている。

   米国では政府が腰をあげた。公式サイト「USA.gov」で12月3日、「2012年に世界が滅亡するという恐ろしいうわさは、ただのうわさ」として否定した。ここでは「マヤ暦が2012年で終わりを迎える」「いん石により甚大な被害が生じる」「未知の惑星が地球に衝突する」といった話を全面的に否定。「2012年12月21日は世界の終末の日とはならない」と火消しに躍起だ。

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