2021年 6月 20日 (日)

「特撮を我が国の文化に」庵野秀明監督も訴え 失われるクールジャパンの「源泉」、保全難しく

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   「どうか、助けてください。特撮、という技術体系が終わろうとしています」―――人気アニメ・新世紀エヴァンゲリオンの監督として有名な庵野秀明氏が、「特撮」の保護を求めてこんな呼びかけをしている。

「国でも自治体でも法人でも企業でもいいんです、どうか、僕らに創造と技術を与えてくれた特撮を、どうか助けてください。お願いします」

「アニメ、コミック、ゲームといった日本のメディア文化の源泉」

   森ビル株式会社は2013年5月16日、「平成24年度 メディア芸術情報拠点・コンソーシアム構築事業 日本特撮に関する調査」を公開した。庵野秀明監督と樋口真嗣監督が全体監修と序文を担当し、特撮監督の尾上克郎氏、国際グローバルコミュニケーションセンターの酒井真良氏、アニメ特撮研究科の氷川竜介氏、特技監督の三池敏夫氏が調査、執筆した。

   それによると、とりわけCG導入以前の、ミニチュアワークと光学技術によるアナログ技法の「特撮」が「危機的な状況にある」とされている。

   特撮は日本の国家戦略「クールジャパン」でもてはやされるアニメーション文化と、密接な関係がある。1950年代から日本特有の精密な映像技術として、ある時期までアニメと相互に技術を取り入れ、影響を与えあいながら、歩調を合わせて進化してきた。さらに、現在特撮以外の分野で世界的に活躍するクリエイターにも、多大な影響を与えている。

   それは、庵野氏や樋口氏が「特撮ファン」を自称することだけではなく、スティーブン・スピルバーグ、ジェイムズ・キャメロン、クエンティン・タランティーノ、ティム・バートン、J・Jエイブラムスといった世界の名だたる映画監督が「ゴジラからの影響」を公言していることからも明らかだ。

「想像力と技術によって生み出された自由な空想世界の遺産を、現在のアニメ、コミック、ゲームといった日本のメディア文化の源泉として、未来に受け継いでいきたい、と考えます」(樋口監督)

   ところが最近では、「特撮」だけがCGの活用やデジタル化によって、人的にも技術的にも日々失われつつあり、ミニチュアや造形物の保全も難しい状況に追い込まれているのだという。

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