2024年 4月 23日 (火)

株主が「ドコモダケはクビにしろ」!? 新CMも振るわず、ドコモ悪戦苦闘

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   打倒「白戸家」――そんな意気込みで始まったはずのNTTドコモの新CM「ドコモ田家」シリーズだが、このほど行われた株主総会で「白い犬の方が面白い」とダメ出しを食らうなど、今ひとつふるわない。

   2013年1月、ドコモはこれまで7年にわたって活躍してきたCMキャラ「ドコモダケ」を刷新、高橋克実さんらが出演する「ドコモ田家」シリーズを開始した。キノコ型のキャラだった「ドコモダケ」一家が人間化したという設定で、登場人物が全員キノコ帽子をかぶっているのが特徴だ。

人間化の新シリーズは「白戸家」と比べられ…

「おすすめなんだな、これ」
「おすすめパック」

   昼下がりの家庭、優雅なクラシックをバックに、キノコ帽子をかぶった3人の女性が顔にパックをつけ、楽しげに語り合っている。

「きれいになるかしら」
「そっちじゃなくて、(スマートフォンを取り出して)こっちのパック」

   うっとりつぶやく「バーバドコモダケ」(藤村志保さん)に、橋本愛さん演じる「ムスメドコモダケ」がすかさずツッコミを入れる。化粧品のパックと、スマホの料金プランの「パック」を引っ掛けたのどかなギャグで、全体的におっとりとしたムードが漂う。

   風変わりな家族モノということで、ソフトバンクの「白戸家」と比較されることも多いが、意表を突いた登場人物が多い白戸家に対し、こちらはキノコ帽子のほかは、あくまでほのぼのしたムードを強調している。13年2月度の銘柄別CM好感度ランキングでも、ドコモは2位にランクインした(CM総合研究所調べ)。発表会で担当者から「イヌがしゃべっているしキノコがしゃべってもいいのでは」との言葉が出たように、CM好感度トップを6年連続で守るソフトバンクへの対抗心がにじむCMといえる。

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