2024年 5月 3日 (金)

百貨店の上半期売上高が2年連続で増えた 16年ぶり、アベノミクス効果も

7月の数字が心配

   一方、同時に発表した6月の売上高も前年同月比7.2%増の5167億円と、2カ月連増で前年を上回った。震災反動があった昨年3月(14.1%増)を除くと1998年4月(8.3%増)以来の高い伸びだ。商品別では主力の衣料品が10.5%増で順調。内訳は婦人服が11.5%増、紳士服も7.5%増。昨年は7月に始まった夏物セールが今年は6月に前倒しされた影響に加え、好天に恵まれたことも衣料品の好調を支えた。

   ただ、6月は日曜日が1日多いという特殊要因があったが、これがなくても売上高は3%程度の増加だった可能性もある。協会は「セールを6月に前倒しした影響で7月前半は前年割れ」と述べ、7月以降の売り上げ低下への懸念は残る。低価格路線のファストファッションなどの出現で百貨店離れが続いたが、「消費が上向く中、どこまで顧客を取り戻せるか」(大手百貨店)が注目される。

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