2020年 8月 11日 (火)

イプシロンは「ICBM」に転用できるのか? 韓国で「日本再軍備」に関連させた報道相次ぐ

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イプシロンは「パソコン制御で、短時間に発射できる」

   韓国メディアの指摘どおり、イプシロンは「固体燃料」を使用する。日本ではイプシロンより前に、固体燃料ロケットは「M5」を開発していた。2006年、「はやぶさ」を搭載したロケットだ。

   しかし、打ち上げ費用がかかり過ぎるとの理由で、2006年に開発を中止。代わって、07年に開発に乗り出したのがイプシロン。宇宙航空研究開発機構(JAXA)はイプシロンを開発する過程で徹底したコスト削減を実施。打ち上げ費用はM5の約半分の36億円となり、そのコストは「まだ下げられる余地がある」(JAXA)という。

   ロケットに人工知能を搭載し、点検作業と管制業務を大幅に省力化。M5の打ち上げ時に45日間かかった発射準備作業を7日で終わるようにした。また、「モバイル管制」と呼ばれる、世界で最もコンパクト、かつ発射場に依存しない「革新的な管制システム」で動かせる。

   一方、大陸間弾道ミサイル(ICBM)は、燃焼を終えたロケットエンジンを随時切り離し、弾頭だけが慣性により無誘導のまま飛行するミサイルで、いまや米国では固体燃料を使用したものが主流だ。固体燃料であれば、発射直前に燃料を充填する必要がないので発射までの時間が短い。構造が簡単なうえ、小型で安価なメリットもある。

   とはいえ、イプシロンが兵器として直ちに転用できるわけではない。ICBMとして使うには36億円ではまだ高価で量産できないし、発射まで7日でも時間がかかりすぎる。軽量化も必要とされる。

   韓国メディアは、イプシロンが固体燃料を使っている3段ロケットということをもって、「ICBMに転用できる」「再軍備だ」などと報じているようだが、そう簡単ではない。

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