日本で購入したSIMロックのかかったiPad/iPadminiを、海外に持って行けばSIMロックフリー端末として使えるーーこんな情報が出回り話題になっている。日本のiPhoneは、海外で現地のSIMカードを挿しても使用できないため、iPadも同様と考えていた人が少なくないようだ。ネットでは、「知らなかった」「なんだ海外版iPadを買う必要もなし」などの反応が出ている。国際ローミングを使わずにネット接続SIMカードというのは電話番号などを特定するためのもので、いわば携帯やスマホにおけるIDカードのようなもの。日本で販売されているiPad/iPadminiWi-Fi+Cellularモデルは、SIMロックがかけられていて、販売元と競合するキャリアが扱うSIMカードを利用できない。iPhoneと同じで、ユーザーは端末を購入したキャリアに縛られている。このため、海外旅行などでiPad/iPadminiを使用する場合、キャリアの国際ローミングサービスを利用するのが一般的だった。ただ、国際ローミングは1日あたり約2000~3000円かかり、安くはない。また、海外向けに販売されている「SIMロックフリー」端末を使うという手もあるが、入手するのは簡単ではない。ところが2013年11月6日ごろから、「日本で購入した端末でも海外で現地のSIMカードが使える」という情報が囁かれはじめた。ネットでは「知らんかった。これは良いことを聞いた」「これはイイ!」「そんな動き方するのか知らなかった」と話題になっている。これが事実なら現地の割安なプリペイドSIMカードで、iPad/iPadminiのネット接続ができる。ソフトバンクモバイルに取材すると、「過去のモデルを含めてiPad/iPadminiに海外のSIMカードを挿して現地で使用することができる」と広報担当者は答えた。一方、KDDIからは、「動作保証をしていないので、どちらともいいがたい」という回答が返ってきた。もっとも、基本的にどちらも米アップルが販売する同じモデルのはずだ。以前からこのやり方を知っていたユーザーもいて、「なんでみんな海外行くことが多いから…とか言いながら海外SIMフリー端末買うのか不思議でしょうがなかった」というツイートが出ている。「台北でも便利にSB契約のiPad使いました」国内で買ったiPadを海外で使えたという報告は複数あり、「昨日までいた台北でも便利にSB契約のiPad使いました。プリペイドSIMは72時間で千円ぐらい」といったツイートが書き込まれている。細かな条件は異なるが、国内キャリアの国際ローミングより、プリペイドSIMカードを使うと大幅に割安だ。香港で販売されている旅行者専用カード「DiscoverHongKongTourismSIMCard」(5日間パス)の値段は69香港ドル(約878円)となっている。多くの国の国際空港に現地の携帯電話キャリアのブースが設置されていて、その場でSIMカードを購入して使い始められる。SIMカードの自動販売機を置いている国もあり、手軽に入手することができる。
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