2024年 4月 29日 (月)

防空識別圏設定、このままでは「不測の事態」 中国は日本を挑発、攻撃するのを待っている

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中国は事の重大さに気づいていない?

   前述の神浦氏は、中国にしてもこの領域での衝突を全面戦争にまで持っていく気はさすがにないだろう、と見る。しかし中国の「挑発」に、中国が思っている以上に憤慨している国がある。米国だ。

「2012年9月に、米国のパネッタ国防長官が日本、中国を訪れています。おそらく、この際に日中両国に、尖閣から100マイル(160キロ)以内に軍用機・艦艇を入れない、という合意を求めたのでは。ところが今回の発表と同時に、中国は尖閣から約40キロまで偵察機を接近させた。これには米国も怒っているはずです」

   そもそも米国も中国も「核」を保有している。両国が「偶発戦争」を起こした場合、それは一気に「核に火をつける」ことになりかねない。米国高官が一斉に中国批判の声明を出すなど厳しい態度を取っているのも、こうした背景があると神浦氏は推測する。

「事態の大きさに、中国は気づいていない。とんでもないことをやっている、という自覚がないんです。一方、米国は相手に『殴られて』黙っている国ではありませんから……」
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