2024年 4月 30日 (火)

「ジリ貧」銭湯業界、外国人観光客に期待 「下着着たまま」などトラブル回避が課題

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台湾人は「屋外の施設は水着で入ることが多く、他人の前で裸になることに抵抗がある」

   銭湯業界からすれば、この期待の高さを逃す手はないが、習慣の違いからトラブルに発展する事例もあるようだ。例えば極端なケースでは11月22日、三重県伊賀市のマッサージ店手伝いの中国人の男(34)が、かけ湯をせずに銭湯の湯船に入ろうとしたことを他の客に注意されて立腹。男性客を拳で10発殴ってけがを負わせたとして、傷害容疑で逮捕されている。

   ただ、この容疑者は10年以上日本に住んでおり日本語も話せるため、銭湯のマナーを理解出来ていなかったかどうかは疑わしい面もある。

   いずれにしても、このようなルールは日本独自だとも言え、日本側から外国人観光客に伝える取り組みも進んでいる。

   例えば大田区の観光協会では、区内の銭湯に「指さし案内マニュアル」を配り、外国人の入浴習慣について

「日常はシャワーのみで住ませることが多いです。入浴する場合は一人ずつお湯を入れ替えて入ります」(中国)
「台湾でも温泉は人気がありますが、屋外の施設は水着で入ることが多く、他人の前で裸になることに抵抗がある人がほとんどです」(台湾)

と、日本の習慣とはかなりの違いがあることを注意喚起。トラブルが起こった時のために、

「申し訳ありませんが、下着を脱いでお入りください」
「石鹸の泡をよく流してから湯船にお入りください」

といった注意事項を中国語や韓国語で読み上げられるようになっている。利用者向けにも、銭湯の利用方法をイラストで説明したポスターを張っている。

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