2019年 9月 20日 (金)

「昆虫交尾図鑑」の著作権侵害疑惑に出版社が反論 謝罪した著者と食い違いが生じた理由

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   写真模写による著作権侵害疑惑がかけられている「昆虫交尾図鑑」について、出版元の飛鳥新社が2013年12月10日に公式サイトで見解を発表し、ネットの疑惑に真っ向から反論した。

   ところが見解には疑問点が少なくなく、ネットでは再びバッシングの嵐が巻き起こっている。飛鳥新社の担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、発表文にない細かな点についても「合法」との主張を貫いたが、一方で「作者がどこまで写真を参考にしたかについて、現段階では分からない」とも答えている。

写真著作者「作者から謝罪メールをいただいた」

飛鳥新社が掲載した「見解」(画像は公式サイトのキャプチャ)
飛鳥新社が掲載した「見解」(画像は公式サイトのキャプチャ)

   「昆虫交尾図鑑」(12月7日発売)は虫たちの「愛の営み」をテーマにしたイラスト本で、東京藝術大学デザイン学科の現役生、長谷川笙子さんが手がけた。授業の課題として作成したのをきっかけに出版のチャンスを掴んだ。まさにシンデレラガール…となるはずだったのだが、「昆虫交尾図鑑」はわずか1日で「疑惑の本」と化してしまった。イラストとそっくりな写真が複数のサイトからいくつも見つかったのだ。

   インターネット上では、ただちに図鑑イラストの検証作業が進められた。当初はその完成度の高さから「トレース(複写)」とされていたが、検証の末、現在では「模写」との見方が濃厚になっている。仮に「模写」だとすると、写真家に無断で商用公表した場合は著作権(複製権)侵害にあたる可能性が高い。虫専門の図鑑サイト「虫ナビ」の運営者は、疑惑イラストの一つである表紙の「コーカサスオオカブトムシ」が自サイトの写真を模写したものだとみて、飛鳥新社に抗議メールを送ったとツイッターで報告している。

   複数のネットニュースも「模写疑惑」としてこれを報じ、騒動はさらに大きくなった。そんな中、虫ナビ運営者が「作者から謝罪メールを頂きました」と9日にツイートした。この報告によると、長谷川さんは、写真を見て描いたという点は認めているといい、印税などの権利の放棄、写真使用料の全額支払いなども申し出たという。ところが、翌日10日、今まで黙っていた飛鳥新社が公式サイトに「見解」を掲載したことで、沈静化しつつあった騒動に再び火がついた。出版社側の主張は「著作権を侵害するものではないと考えております」と疑惑に反論するものだった。

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