ユーチューブの動画投稿で生活する人 広告掲載で稼ぎ、会社辞める例も

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国内で生計立てられるユーチューバーは数十人

   「ユーチューブパートナー」に登録すれば、基本的に誰でも投稿動画に広告が掲載されて収益が得られる「権利」を手にできる。運営会社であるグーグルに取材したところ、現在では「広告掲載に再生回数などの条件はありません」とのことだった。ただし投稿者が動画の「収益化」、すなわち広告掲載について申請し、グーグル側の事前審査を受ける必要がある。

   動画コンテンツ自体の質は重要だ。先述の「クローズアップ現代」では、1本のヒット動画で自信を深め、広告収入だけに頼ろうと仕事を辞めたが以後の作品は人気が出ず、日々プレッシャーに悩む男性が紹介されていた。井上氏は「その道のプロになる以上、継続して広告収入が得られるかどうかがポイント。難しいですが、閲覧者を飽きさせない工夫が求められます」と話す。

   例えば料理の分野は競争相手が多いので、「コンビニで手に入る材料だけでつくる夕食」といったテーマに絞ってみる。ラーメン店の紹介なら、最寄り駅からの道順を撮影しながら「隠れ家的な店」にたどりつくスタイルにする。「こうした店は地図だけだと分かりにくいので、映像が生かせると思います」。

   国内有数のユーチューバーは、確かに秀でたページづくりをしている。「クローズアップ現代」で「動ガール」と紹介された佐々木あさひさんの場合、自室で自分のメーキャップ術を撮影、披露している。スプーンを使ってまつ毛をカールしたり、身近なメーク道具で化粧をしたりする様子が人気を呼んだ。最近は、有名ブランドとのコラボレーションによるメーキャップ映像もつくられている。「売れっ子」になればスポンサーもつくようだ。佐々木さんも、既に会社を辞めてユーチューブ1本で暮らしているという。

   HIKAKINさんはユーチューブ上に4つのチャンネルを持ち、日々更新している。自身の口だけでDJプレーをする「ビートボックス」による音楽の演奏、ゲームに挑戦して実況放送、時には特大サイズのお菓子を食べるなど内容は多彩で、その進行ぶりや映像の編集レベルを見るとひとつの番組として成立するクオリティーだ。既に「有名ユーチューバー」ということもあり動画の総アクセス数は4億回を突破している。

   ただ、こうした成功例はまだ少ない。「クローズアップ現代」の中でネットジャーナリストの愛場大介氏は、「生計を立てられているのは、日本では数十人レベル」と答えていた。

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