2024年 4月 26日 (金)

ソチオリンピックの閉会式で「キム・ヨナは実際には金」 韓国公共放送のテロップに韓国ネットでは「痛快だ!」と賛美

   韓国の公共放送局KBSがソチ冬季オリンピックの閉会式を放送した際に、メダルに輝いた韓国人選手の紹介字幕を出したが、女子フィギュアスケートで銀メダルを獲得したキム・ヨナ選手(23)の部分に「実際には金」という但し書きを加えた。

   この放送に韓国では「KBSはセンスがいい」「痛快だ!」などと大喜びの書き込みがネットに出ている、そう韓国のメディアは報じたが、日本では「信じられない」「理解できない」といった反応が出て、韓国に対して首を傾げる人が増えている。

韓国は判定の調整を求めたがISU、IOC共に断った

   韓国の経済紙「マネートゥデイ」の2014年2月24日付けの電子版などによれば、KBSが24日午前1時にソチ冬季オリンピックの閉会式を生中継して、韓国選手団のメダル獲得者を字幕にして出した。このときキム・ヨナ選手が銀メダルを獲ったという表記の後に「実際には金である」という文字を挿入したため韓国で「サイダーを飲んだかのような爽快感」と大いに盛り上がっているのだという。

   キム選手はロシアのアデリナ・ソトニコワ選手(17)に5.48点という僅差で敗れたが、韓国ではキム選手が勝っていたと大騒ぎになった。怒りは収まらず、韓国のポータルサイトでは、「ソトニコワ選手の金メダルをはく奪するよう国際スケート連盟に提訴、請願しよう」という署名運動が始まり、署名サイト「Change.org」では「女子フィギュアの再審査と調査を求める」という署名運動が開始され、2月22日18時の時点で190万人を超える署名が集まった。ロシアのプーチン大統領が21日、自身のFacebookのトップをロシア国旗を笑顔で掲げるソトニコワ選手の写真に変更すると、2月22日までに「最悪のオリンピックだよ」などと5000件を超えるコメントが寄せられ「炎上」状態になった。ハングル語で書かれているため多くが韓国人とみられている。

   韓国政府も判定の調整をするように求めたが、国際スケート連盟(ISU)は2014年2月21日に公式ホームページで、「判定結果には自信を持っている。他のイベントについても一切の公式抗議を受け取っていない」と拒否し、国際オリンピック委員会(IOC)も22日に調整には応じない立場を示した。

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