Jリーグ横浜F・マリノスのポスターが「不快だ!」「人種差別だ!」などと外国人のJリーグファンから批判されているのだという。マリノスのユニフォームを着た、太った巨漢の外国人が出てきて、グラウンドでドリブルをしている、というもの。ネットではこのポスターが物議を醸していることに関して「何が悪いのか意味が分からない」「クレーマーじゃないのか?」などと首を傾げる人が多い。選手全員が優勝に向けた練習中のため急きょ代役ツイッターでも「代役」披露問題になっているのはマリノスがJリーグ開幕に向けて出した広告ポスターで、そこには「齋藤学、出演拒否」という文字と一人の巨漢の白人男性がグラウンドでドリブルをする姿が写っている。もう一枚は、「選手全員、出演拒否」という文字と、3人の白人男性がグラウンドに颯爽と立ち、得意げなポーズを決めているというものだ。ポスターに書いてある説明によれば、選手全員が優勝に向け練習中のため、急きょ代役を立てたのだそうだ。そして本物の選手の雄姿は「開幕戦で」と書いている。マリノスの公式「ツイッター」にもポスターの写真と説明がついていて、「2014.3.2J1開幕戦vs大宮@日産ス代役よりも10倍はキレキレ。この勇姿は開幕戦で」となっている。一種のギャグでウケを狙うような作りになっているわけだが、実は写真に出ているのは日本で活躍する外国人タレントたちだそうだ。このポスターを見たマリノスファンは、ツイッターのリプライで、「ダルダルダーリンっていうコーナーでダルさんをやっていた俳優さんなんですよ」「仕事してますね!久しぶりに元気な姿が見れて、よかったです。全員誇らしげにしてるのが可愛い」などとサッカーとは全く関係のないことで盛り上がっていた。ところが、次第に、「俺Jリーグの外国人のファンだけどこれを見るとすっごく怒ります」「maybeyoushouldstudyhownotbearacistprick(何が人種差別に当たらないかを勉強すべき)」といった批判が混じるようになった。サッカーのウエブマガジン「GoalJapan」の編集長チェーザレ・ポレンギさんは2014年2月25日にこのポスターについて、「個人的に、外国人を悪くするためじゃないを分ってる。しかし、Jの外国人サポ何人もTwitterで怒ってる・・・」とつぶやいた。ANAのCMと同じ?チェーザレさんはこのポスターの何がいけないのかを問われると、「外国人の代表するとしてこの3人はどうかな?日本が長い外国人こんな『イメージ』になれているし、気にならないけど、怒る人もいると驚かないべき。ANAのCMと同じね」(原文ママ)と説明した。ANAのCMというのは、俳優の西島秀俊さんとお笑い芸人のバカリズムさんがパイロットに扮して登場し、「日本人のイメージ変えちゃおうぜ」という会話の後、バカリズムさんが突然、金髪のカツラをかぶり、高い付け鼻をした姿に変わっているというものだった。これが人種差別ではないか、と批判が出た。ただし今回のマリノスの場合は、なぜ外国人批判につながるのか首を傾げている人が多い。ネットには、「外国人でオチ付けるなんてのは洋の東西を問わず使い古されたネタだしな。過剰反応に思える」「デブがサッカーして何が悪いのか。それこそ逆差別だ」などといった意見がネットに出ている。横浜F・マリノス広報に話を聞いてみたが、なぜこれが人種差別のポスターだと批判されるのかはわからないが、「今のところ電話やメールなどでの抗議はきておりません」ということだった。
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